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NARUTO日向ネジ短篇
【じいちゃんと姉ちゃんと時々おじさん】
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しかしどこか恥ずかしげにネジの片手を頭から払いのけた。

「あぁ、すまん。つい、な……」

 ネジはそんなボルトの様子が可愛らしくて仕方なかったが、決してそんな事は口に出来なかった。

ヒマワリならばともかく、もう幼くはないボルトを可愛いなどと言ったら男子のプライドを傷つけ兼ねない。


「まぁ、何かあればいつでもおじさんに相談しに来い。力になるから」

「うん、ありがとなネジおじさん。──つかおじさんっていい年なのに、結婚しないの?」

「なんだ、急に……」

「いやさ、ちょい気になって」

「俺は、お前達うずまき一家と家族でいられるだけで幸せだ。それ以上は……望まないよ」

 ネジは心からそう言って、ボルトに微笑んだ。

「そっか……でもネジおじさんの子供ってのも、見てみたい気がするってばさ?」

「あのなぁボルト…、お前にそれを言われても困るだろう、俺が」

 思わず苦笑するネジ。

「へへ、ごめん。──ふあぁっ、眠くなってきたってばさ」

「眠気があるうちに、布団に入って寝た方がいいぞ。俺は……もう少しここで月を眺めているから」

「うん、分かったってばさ……。じゃあ、おやすみネジおじさん」

 ボルトは眠たげに目を擦りながら縁側を後にする。そんなボルトに、ネジはそっと優しい声を掛ける。

「……ゆっくりおやすみ、ボルト」



《終》



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