【じいちゃんと姉ちゃんと時々おじさん】
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ネジは何やら申し訳なくなって「ほらヒマワリ……パパにも食べさせてあげたらどうかな?」と言うと、ヒマワリは素直に応じ、ナルトパパにも笑顔で食べさせてあげる。
──すると今度はヒアシが羨ましそうにしているのをハナビが気づき、何故かヒマワリではなくボルトの方に振る。
「ほらボルト〜、おじいちゃんに食べさせてあげたらっ?」
「は? 何でおれが!?」
「ボルトよ…、そんなにワシが嫌か……?」
落ち込んだ素振りを見せ、しゅんとする祖父のヒアシ。
「…ボルト、おじいさんに食べさせてやってくれないか?」
「ね、ネジおじさんまで言うかよ。しょうがないなぁ……」
と言いつつ、ボルトが食べさせてあげるとヒアシおじいちゃんは満面の笑顔になった。
そんな家族の団らんのひと時をナルトとヒナタ、ネジとハナビは心から楽しんだ。
───その日はそのまま日向家に泊まる事になり、ボルトは一人眠れず縁側に座って白く輝く綺麗な満月を見上げていた。
「どうしたボルト、眠れないのか?」
「あ…、ネジおじさん」
ネジは普段離れに一人住んでいるが、今晩は日向家に一緒に泊まっている。
「おじさん……がっかりしただろ。おれ、結局白眼開眼してなくてさ」
「がっかりしてはいないよ、それなりの理由があって白眼を開眼したと思ったんだろう?」
「…そう思い込みたかっただけかもしんないってばさ。夢を…見てさ、特別な力もらったみたいで、それが白眼だと思ったんだけど」
「夢……か」
「バカにしてくれたっていいよ、どうせ夢の話だしさ」
「バカになどしない。──白眼ではないかもしれないが、その特別な力をいつか使いこなせるようになる可能性だって十分あるだろうさ」
「うん……それが何なのかハッキリしたら、おじさんにもちゃんと話すってばさ」
「父親であるナルトに話す方が先じゃないか? まだハッキリしていない事でも、きっと相談に乗ってくれるだろう」
「父ちゃんはただでさえ火影で忙しくて疲れてんのに、そんな余裕ないってばさ」
「それこそ今日はちゃんと付き合ってくれたんじゃないのか? 日向家まで一緒に来てくれたわけだしな」
「そりゃあ……けど父ちゃんにもがっかりさせちまったよ、きっと。ネジおじさんとハナビ姉ちゃんみたいに、白眼カッコよく決めたかったんだけどなぁ」
「フフ……ボルト、そう簡単には俺とハナビのようにはなれないぞ」
ボルトの頭にポンと片手を置くネジ。
「強くなりたいなら、特別な力だけに頼らず日々の修行の積み重ねが大切だからな」
「わ、分かってるよっ。つか頭に手置くの禁止だってばさ、もう小さい子供じゃないんだぞっ」
ボルトは煩わしそうに、
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