【じいちゃんと姉ちゃんと時々おじさん】
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何かでしか白眼にならないんだろうか」
「どうかしらねぇ…、でも白眼に関してはヒマワリの方が先に開眼してるし、火影になる前のナルト義兄さんをロックオンの柔拳一撃で動けなくしちゃう威力だものね。天才よ、この子っ」
「あぁ、ヒマワリはきっと日向の才に愛されて──いや、この先ヒマワリがどうするかはヒマワリ自身が決める事だから、俺達がどうこう言える立場にはないな」
微笑してヒマワリの頭を片手で優しくぽんぽんするネジ。
「そうよね、ヒマワリの将来は自由だもの。…じゃあヒマワリ、おじさんとお姉さんとで“けんけんぱ”して遊んでよっか!」
「うんっ!」
──白眼について道場で話し終えたヒアシ、ボルト、ナルトとヒナタが日向敷地内の開けた屋外へ出、祖父ヒアシが直々に孫ボルトと手合わせする事になったようだが、父上が本気になってぎっくり腰でも起こしたら困るからと、ハナビがボルトと手合わせする運びとなった。
……ボルトはハナビと手合わせ中に白眼になる事はなく、何度立ち向かっても軽々躱されては組み伏せられ、影分身を使っても完璧な回天を駆使するハナビに勝てるはずもなく、手合わせは終了。
この際ネジおじさんとも手合わせをしてみたが、ネジは回天を繰り出すまでもなくハナビのように何度も軽くボルトを負かし、やはり白眼になる事はなく日も暮れてきた為一旦ボルトの白眼の事は保留になり、風呂に入ってサッパリした後ナルト、ヒナタ、ヒマワリ、ネジ、ヒアシ、ハナビ、ボルトの7人は夕食の席に着いた。
綺麗に盛られて並べられた和食メインの食卓にナルト、ボルト、ヒナタ、ヒマワリにとっては目にも美味しく食べて満足の夕食だった。
作ったのはハナビとネジで、ヒナタも手伝うと言ったがいつも家族の為に作っているんだからたまには休んでと二人に言われ、代わりにヒマワリが手伝いたがったのでそうさせた。
ハナビとネジは料理上手だが、話によればネジがハナビに料理を教えたようで、始めのうちハナビは失敗の連続だったらしいがネジが根気よく教えていったらようやくまともに作れるようになったそうだ。
食事中、隣に座って食べていたボルトにふとハナビが食べさせたのを見たヒマワリは、隣のネジおじさんに食べさせてあげたくなって、
「はい、ネジおじさん、あーんしてっ?」
と、箸で挟んだ食べ物をニコニコとネジの口元に向ける。…当のネジは、恥ずかしい気持ちになりながらも屈託のない笑顔を向けてくるヒマワリの好意を無下にするわけにもいかず、控えめに口を開けてパクッと頂いた。
「おいしい?」とヒマワリに聞かれ、「うん、美味しいよ」と返すと、ヒマワリは頬を赤くしてにっこりしたのでネジも微笑むが……その直後視線を感じた先にナルトが羨ましげにこちらを見つめていた。
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