あれから1年後
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一年経った俺は最前線の第25層にいた。
もちろん、今もソロである。
キリトとアスナとは攻略以外では全く会っておらず、ギルドを創設したとも聞いた。
「そろそろ休憩を……」
と言った瞬間に、叫び声が聞こえた。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ちっ、間に合え!」
俺はトップスピードを出して、その声の主を探した。
「「「「ライアさん、助けてくれてありがとうございました!」」」」
「え、う、うん。」
「ライアさんがいなかったら、今頃俺達は死んでました!命の恩人です!!」
「今夜はライアさんへの感謝の気持ちをー!」
と二人の男性プレイヤーが叫ぶ。
正直に言おう、とても恥ずかしい。
「あ、あの……」
そんな2人とは違って控え気味に話しかけられた。
「ん?」
「助けてくれてありがとう、ライアさんのお陰で私……」
「いやいや、気にしないで。それと年齢多分ケータ達の方が上だからタメ口でいいよ。」
「分かったぜ、ライア!」
そんなこんなで時間が過ぎていき、ケータが真剣な顔で話しかけてきた。
「ライア、俺達のギルド月夜の黒猫団に入ってくれないか?」
「え……」
俺は戸惑った。
何故なら、先ほどlevelを聞かれた際に俺は30の手前と嘘をついたのだ。
本当は54であるため、バレたら間違いなく一緒にいれない。
「その、俺達のギルドは攻略組になるのが夢なんだ。でもアタッカーがサチしかいなくてさ、ライアに入ってもらいたいなって……」
「分かった、俺で良ければ入らせてもらうよ。」
そうして俺は、ソロプレイヤーから月夜の黒猫団のライアになった。
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