第1層ボス攻略
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
けてくれて。」
「なんでや!」
俺がアスナに礼を言ったと同時にキバオウが怒鳴った。
「何でディアベルはんを見殺しにしたんや!」
「……見殺し?」
キリトはキバオウを睨みつけながら言った。
「そうや、そこにおる青髪が見殺しにしたやないか!それにお前やって、ボスが何の武器を使うか知っとったやないか!」
「そ、そいつβテスターだ!」
「貴方達ね……!」
俺はキリトとアスナを手で抑えキバオウの前に出た。
「見殺しにするつもりはなかった、だが確かに”俺は”βテスターだ。」
「なんやと!この野郎!」
──何でこうなるんだか……
「いいか、βテスターが情報をペラペラと話すと思うか?今ここはただのゲームじゃない、デスゲームだ。一つの情報を持ってるか持ってないかで生死が分かれる、そんな世界で俺が話すと思うか?」
「ふざけんな!お前どれくらい知ってやがる!」
「ざっと10層までは分かるな。」
「は……んなのβテスターじゃねぇ、ただのチートだ!」
「βテスターでチート、”ビーター”だ!」
「よ、よせライだけが……!」
キリトが俺へのフォローをしようとしたが、今してもキリトに集中するだけだと分かっていた俺は……。
「うるせぇな、ガキは黙ってろ。」
「っ!?」
「ライア君…!何を言って!」
俺は腰にある剣を抜き、アスナに向けた。
「お前も黙ってろ、初心者の癖に俺に指図すんな。」
「……!?」
ウィンドウを操作し、先ほどのLAを装備する。
真っ黒なコート─ミッド・ナイトコート
「いいか、俺はただのβテスターじゃないビーターだ。」
そう睨みつけながら第2層へと続く階段を上る。
「あ、そうだ。俺がアクティベートしといてやる、お前らは街に戻って引きこもってろよ。」
「ふざけんなぁぁぁぁぁ!」
それから俺は、ビーターと呼ばれるようになった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ