空の王者、神官と戦う
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、かなりやっかいな手段を持っている事になる。レウスは荷物を降ろし身体を竜化させていき人獣形態へと移行する。
「貴様、動物系の能力者か……!!炎を物ともしないとは流石に驚いた……」
「へっ火を吐く鳥に乗ってる奴が良く言うぜ。さてと、第二ラウンドだ、援護頼むぜビビちゃん!」
「はい任せてください!」
素早く矢を番えそのまま放つビビ、そして自らの翼を羽ばたかせて猛進するレウス、フザの指示を出し上へと昇り始めるシュラ。放たれた矢とほぼ同速度で飛ぶレウスは上へと逃げていくシュラを見ると自分の横を飛んでいる矢を掴むとそれを一気に上へと放り投げた。
「その程度このシュラが解らぬと思っているのか貴様!!」
「先読み的な能力があるようだなお前!俺が殺気の炎に包まれた時も先の風景が見えて居たかのように反応していた!」
「ならこれなら如何です!!」
フザの真下から迫って来る矢に加えて右下迫って来る新たな矢、二方向から同時に迫って来る矢。
「フザ回避だ!!」
「グアアアア!!」
シュラの力、〈心綱〉によって見えたレウスとビビの行動。それによる回避や先読みじみた行動はフザに素早く指示を出せる、その言葉に従って回避する巨鳥だがその動作に入った瞬間にシュラは三度レウスの次の行動を見てしまった。
「なっまさか貴様っ……!?」
「はんっ!!」
回避、だがその移動先にそっと置かれるかのように放たれたレウスの火球。シュラは心綱によって敵の動きを先読み出来る、だがフザはそれをする事が出来ない。シュラが読み取った情報を命令としてフザに伝えるにはラグが生じてしまい伝達が間に合わなくなる。パートナーという存在が一方に付いて行けなくなってしまう、これがシュラが背負っている弱点。
「フザすまん!!」
シュラはそのままフザから飛び降りた、攻撃を回避する為に相棒から跳躍した。フザはそのまま不意打ちに近い火球を諸に受け口から炎を吐き出しながら墜落して行く。それを辛そうに目で見ながらレウスを睨み殺すかのように鋭い目で見つめた。
「貴様ぁぁぁっよくもフザを、我が相棒を!!!」
怒りを露にしたシュラは槍を構えながらレウスに突撃して行き、その心臓に槍を突き刺さんと駆け出して行くが次第にその動きが鈍く、遅くなっていく。突き出した槍はレウスの眼前で停止しピクリとも動かなくってしまう。シュラは相棒を討たれた怒りに駆られ半ば忘れていた、この場がどのような場なのかを。ここは自らの試練である紐の試練の場、試練の為に張り巡らせた仕掛けに自分が掛ってしまっていた。
「しまった、紐雲が……!!!」
「紐雲…?」
「レウスさんこれ見てください!」
ビビが空中の一部を指で触れているのが見える、何かを弾いているようにも見えるが良く見えない。だが目
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ