空の王者、神官と戦う
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たレウスへの反応が遅れたが巨鳥、シュラの相棒でもあるフザは大きく声を開けながら大口を開けてレウスを迎え撃った。
「馬鹿め、フーザが唯の鳥だと思っているのか!?」
「ッ!?」
「グアアアアアアア!!!!」
レウスも何かを感じ取ったが回避するには余りにも気づくに遅すぎた、フザの口内から感じる暖かいとは言えないほどに熱い空気の奔流。通常の生物が持って良い程の温度では無い、熱い、空気が流れている。そして空気を燃やす尽くすかのように炎が鳥の口内から一気に吐き出された。
「火、火を吐いた!?普通鳥は火なんて吐けない筈!?」
「如何だ青海人、愚かな事をッ、い、否まだ!?」
炎に包まれたレウス、普通ならばフザが吐き出す炎によって焼け焦げている筈なのに奴は無事だと言うビジョンが見えた。迫って来るそれへと突き出した槍、確かな手応えと燃え上がる槍はレウスの体を焼いていく筈なのに奴は無事だと理解してしまっている。炎が晴れた時、そこには炎を衣のように羽織った男が、肩を槍が燃やしているのにも関らず平気そうに此方の肩を掴んでいた。
「―――へぇ燃える槍か、面白いじゃねえか。だけどな、俺の身体を燃やし尽くすにはこの炎も、槍も、温過ぎるんだよ!!」
「がああっっ!?」
握り締められた肩はメキメキと骨が悲鳴を上げて行く、肩を掴んでいる腕を殴り付けるが並大抵の硬度では無い。振り解く所かこのままでは自分の肩は粉砕される、シュラはレウスの胸へと手をやった。
「これ如何だ青海人!!―――衝撃!!」
「何を―――がっ!!?」
瞬間、シュラの手から放たれたのは衝撃波。唯手をやっただけで起こせるような物ではなく、巨大なハンマーで胸を殴られたかのような衝撃が身体を貫いた。シュラの方を掴んでいただけにシュラにもその衝撃は伝わっていたが覚悟の上だった。いきなりすぎる衝撃にレウスは手を緩めてしまいその隙にシュラは蹴りを入れつつ後退しフザの背に飛び乗った。
「はぁはぁ…奴めなんて力を……!!しかし俺も修行が足りんな、まさか炎を物ともしないとは……それで心綱が乱れてしまった……!!」
脱出には成功したがそれによって粉砕寸前だった肩にも大きな衝撃が加わり片方の肩が全く動かなくなってしまった。代償は大きい、だがそれでも奴に衝撃を当てる事は出来たと思ったがレウスは空中で数回回転するとそのままビビの傍へと着地し、酷く咽ていた。
「ゲホゲホ……何だ今の……!?奴の手から衝撃が……!?」
「大丈夫ですかレウスさん!?衝撃……掌で押した衝撃で攻撃を!?」
「否そう言う類では無いと思う……あいつは俺の胸に手を置いた、そして次の瞬間には衝撃が……!!」
防御を無視して相手に直接ダメージを与えられる衝撃を武器として使ってくる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ