306部分:第二十五話 公孫賛、同行を願い出るのことその十
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第二十五話 公孫賛、同行を願い出るのことその十
「いつもいつも。何故気付かれない!」
「まあまあ」
その彼女を劉備が宥める。
「気を取り直して行こう。ねっ」
「そうね」
神楽が劉備のその言葉に頷いた。
「それじゃああらためてね」
「袁紹さんのところに行こう」
こう話してだった。一行は再び袁紹のところに向かうのだった。6
その頃だ。董卓のところではだ。いかつい何かふざけたところのある男がだ。キムの飛翔脚を受けて思いきり倒されていた。
「おいおい、まただぜ」
「キムの旦那も容赦がないでやんす」
チャンとチョイがそれを見て言う。彼等は今は強制労働中である。キムはその中でその男に対して思いきり必殺技を繰り出したのだ。
そのうえでだ。彼は言った。
「一体何をしている!」
「何って何だよ」
「そ、そうだよ」
「俺達だって真面目にやってるんだよ」
ここで三人出て来た。一人は女だ。
「それで三九六の親分を蹴り飛ばすなんて」
「あんた、鬼?」
「それとも悪魔か!」
「さぼっていて何が真面目だ」
キムは両手を腰に当てて四人に言い返した。
「萬三九六だったな」
「おうよ」
先程蹴ったその男に対して問う。男も答えてきた。
「そうだよ、旦那よ」
「貴様は特に許さん!」
こう彼に言うのだった。
「今もさぼる、そしてやること為すこと外道の限り!」
「まあそうだよな」
「あっし等より酷いでやんすよ」
これにはチャンとチョイも同感だった。
「捕まえた女は片っ端から売り飛ばそうとするしよ」
「おかげで華雄さんに斬られそうになっていたでやんす」
とにかくとんでもない男なのは間違いない。
「俺達暴れるだけだからな」
「最低でやんすよ」
「御前は特別に私が性根を叩きなおしてやる!」
「俺は特別かよ」
「そうだ、覚悟しろ」
キムはまた言った。
「わかったな。貴様は許さん」
「ちっ、覚えてろよ」
だがこれで反省したりする三九六ではなかった。
「何時かよ、これでよ」
「あっ、親分そんなの出しても」
「キムの旦那はちょっと」
「無理なんじゃ」
「うるせえ、最強の俺の手にかかればよ」
子分達に言われても勿論反省したりはしない。
「こんな奴よ」
「むっ、その銃は何だ」
そしてキムも当然の如く気付いた。
「それで何をするつもりだ」
「い、いやこれはよ」
「そうか。まだ反省していないのだな」
キムの顔に凄みのある怒りが宿った。
「どうやらここは」
「ここは?」
「さらなる制裁が必要なようだな。行くぞ!」
三九六に向かって跳んでだ。あの技が出た。
「アチャッ、アチャッ、アチャチャッ!」
「ぐ、ぐわっ!!」
蹴り回される。そして止めに。
「飛燕
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