暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
その発想は無かった!梅酒カクテル&梅料理特集・2
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 さて、睦月と皐月がそれぞれオクラを肴に梅ビアと梅ワインを楽しんでいる間に、俺も料理を一品仕上げるとしよう。

《梅でサッパリ!手羽元の梅干し照り煮》※分量2人前


・鶏手羽元:8本

・スナップえんどう:10本

・梅干し:2個

・塩:小さじ1/3

・サラダ油:小さじ1

・砂糖:大さじ1

・酒:大さじ2

・醤油:大さじ1

・みりん:大さじ1

・水:大さじ2



 さて、作っていこう。普通梅煮というと鰯とか秋刀魚のような青魚をイメージする事が多いが、存外肉との相性も悪くない。そもそも、梅肉を挟んでカツにしたりするので、鶏肉との相性の良さはよく知られているんだが。

 まずは具材の下拵えから行くぞ。スナップえんどうは筋を取り、沸騰したお湯でサッと下茹でし、冷水に取って冷まし、取り出して水気を切っておく。梅干しは包丁等で切れ込みを入れて種を取り除く。鶏肉はキッチンペーパー等で水気を拭き取り、全体に塩をまぶしておく。

 フライパンに油を引いて熱し、中火で手羽元に焼き目をつけていく。焼き目が付いたら、砂糖、酒、醤油、みりん、水の順番でフライパンに入れ、手羽元に絡める。梅干しを加えて、蓋をして時々煮汁を手羽元に絡めながら6分位煮る。

 手羽元に火がちゃんと通っているのを確認できたら、スナップえんどうを加えて煮汁を絡める。

 器に手羽元、スナップえんどう、梅干しを盛り付けたら、フライパンに残った煮汁を再び火にかけて煮詰め、全体に回しかけたら完成。



「はいお待ち、『手羽元の梅煮』な」

 睦月と皐月は一旦グラスを手離し、手羽元を両手で持ってかぶりついた。味付けは調味料を診るに甘味の強い甘辛味のように見えるがその実、梅干しが加わる事によってサッパリとした味わいに仕上がっている。その上、梅干しに含まれるクエン酸の効果で肉が柔らかくなり、骨離れも良くなっていて非常に食べやすい。

「「美味しい!」」

「そりゃ良かったな」

 はぐはぐと手羽元を食べていた睦月だったが、ふと手を止めると、

「ねぇ司令官、この梅干しはどうしたらいいんです?」

「どうする、ったってなぁ。スナップえんどうも梅干しも手羽元の口直しに盛り付けてあるんだが?」

「成る程成る程……」

 睦月はひょいと梅干しを摘まむと、丸々1個を一気に口に放り込んだ。いくら煮込んで酸味が抜けてるとはいえ、流石に丸々1個は酸っぱいと思うんだがな。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 ほら言わんこっちゃない。睦月め、顔をクシャクシャにしながら涙目になってやがる。

「ほれ、水だ」

 お冷やを入れたグラスを差し述べてやると、一気に飲み干してぷはぁと息を吐き出した。


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ