Side Story
少女怪盗と仮面の神父 45
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た)
他人から奪った物で胸を張って生活できる人間なんか、ミートリッテの周りには居ない。
盗人が知り合いにいたとして、誰が誰に自慢できるというのか。
誰を『幸せ』にできるというのか。
自分との出逢いを誰かに誇ってもらえるような、そんな人間になろう。
あなたが居てくれて良かったと。
あなたに出逢えて幸せだと。
そう思われるような人間になろう。
(それこそが、私に与えられていたもの。私がみんなに返すべきものだったんだ)
見知らぬ他人を愛せるハウィスの優しさを。
大切な人を護り抜くベルヘンス卿やエルーラン王子や騎士達の力強さを。
迷える誰かを導けるアーレストの気高さを。
いつか出逢う、現在は知らない誰かの許へ届けたい。
別れを惜しんでくれる義母の涙声を噛み締めながら。
心からそう、思った。
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