ガンダムW
1725話
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いるにも関わらず、まだトレーズからの信頼は厚いらしい。
いや、寧ろこの場合は熱いと表現した方がいいのか? 2人の仲が熱い的な意味で。
そうなると、トレーズに対して恐らく保護されているマリーメイアはどう思うんだろうな。
ちょっとその辺が気になる。
そんな事を考えながら、トーラスの下半身をぶつけられてバランスを崩したトーラスのコックピット部分目掛けてシールドの先端を突き刺す。
元々ウイングゼロのシールドの先端は打突用に設計されている。
それこそ、ガンダニュウム合金製ですらないトーラスの装甲は容易く貫かれ、MDシステムが搭載されているコックピット部分は破壊された。
地面に崩れ落ちたトーラスに目も暮れず、次の機体に向かって攻撃を仕掛ける。
近距離から放たれたマシンキャノンは、トーラスの装甲を次々に貫いていく。
そうして力を失ったトーラスを、そのままシールドで殴りつけて地面に倒す。
「ほら、次だ次!」
そう言いながらビームサーベルを振るい……HLVの周囲に集まっていたトーラス全てを破壊するまでに掛かった時間は、10分程度。
「誰かMDを指揮している有人機を倒したか?」
MDは所詮人形。それも、自立的な判断についてはまだかなり甘い人形だ。
だからこそ、MDに対して適切な指示を出す人物が必要となる。
だが、残念ながらと言うべきか、今回の戦闘で俺は有人機を倒していない。
ならば、誰か他のメンバーが? と、そう思う。
逃げられたという判断がないのは、シャドウミラーの面々を信頼しているからこそだろう。そして事実……
『俺が倒した』
五飛が通信でそう答える。
ドラゴンファングや火炎放射器を使って戦っていたアルトロンガンダムだけに、その攻撃範囲は長く、広い。
いや、ビームライフルとかを使えば、それこそもっと長射程、広範囲の攻撃が出来るのだが。
この立地条件がな……
「そうか。なら、暫くは安全だろう」
MDの厄介なところは、やはり無人機という事だろう。
指示を出している有人機が残っていれば、MDを用意すると再びすぐに出撃出来る。
勿論MDといっても無料ではない。
MS1機を作るのに、相応の資源や労力が必要となるのは事実だ。
……もっとも、それを可能とするのがロームフェラ財団の持つ資金なのだろうが。
そしてあの通信の様子を考えると、トレーズは間違いなくOZはもとより、ロームフェラ財団にすら手を伸ばしている。
実際原作でもリリーナが築いた世界国家をそのまま乗っ取るような形で奪っているのだから。
まぁ、それはホワイトファングの存在と、それを率いるゼクスの存在から兄妹同士で戦わせたくないというトレーズの思いやりもあったんだろうが。
ともあれ、
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