ガンダムW
1725話
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イングゼロでHLVの外に出る。
そうして見たのは、ツインビームサイズに切断されているトーラスや、ドラゴンハングによって顔面を掴まれて振り回され、武器とされているトーラスの姿だった。
……デスサイズヘルはともかく、アルトロンガンダムはらしくない戦い方だな。
その性能がトーラスを圧倒しているのは分かるのだが、それでもこういう戦い方は五飛の趣味じゃないと思っていたんだが。
ともあれ、その戦いに俺達もまた参戦する。
「行くぞ、綾子」
「了解」
短く言葉を交わし、トールギスとウイングゼロは戦場に飛び出ていく。
まず真っ先に振るわれたのは、ビームサーベル。
……本来ならツインバスターライフルで一掃したかったんだが、残念ながらここは宇宙でも、ましてや周囲に何もない荒野でもない。
空中のトーラスなら攻撃しても構わないのだが、ほぼ全ての機体が地上にいる以上、ここでツインバスターライフルを使うような真似は出来なかった。
会議室があった建物が半ば崩壊してはいるのだが、それ以外の建物はまだ無事だ。
勿論その中にも、トレーズの手の者は多いだろう。
そう考えれば、使う事の出来る武器というのは限られる。
元々ウイングゼロはツインバスターライフルの威力とゼロシステムに半ば特化されている状況だ。
……そのゼロシステムは、俺だと使えないしな。
ともあれ、そのツインバスターライフルが使用出来ない以上、現在ウイングゼロが使える武器は両肩のマシンキャノン、ビームサーベル、そしてシールドの打突攻撃とバルカン。
量産型MSとしては破格の威力だが、ガンダムとして考えれば……いまいち物足りない。
まぁ、ガンダニュウム合金製のゼロフレームのお陰でビームサーベルの威力も高くなっているし、マシンキャノンも距離が近ければガンダニュウム合金を破壊する事が出来る。
武器の種類はガンダムとして物足りないのだが、その武器の威力そのものはガンダムと呼ばれる機体だけはある。
「はぁっ!」
振るわれるビームサーベルの一閃。
トーラスの胴体が真っ二つにされ、上半身が地上に落ちる。
そのままシールドを大きく振るい、トーラスのか半身部分を少し離れた場所からこちらにトーラスカノンを向けていたトーラスにぶつける。
まさかMDもそんな攻撃をされるとは思っていなかったのか、次の瞬間にはトーラスカノンが動き、その砲口は仲間のトーラスに向かって放たれた。
HLVの周囲のトーラスは、全部で50機を超えている。
……まぁ、数だけは多いが、当然ながらその数の殆どは動きからMDであると把握出来る。
となると、会議室の外でこちらを狙っていたトーラスもそうだったが、今回の件を任されているのは汚いレディ・アンの方か。
色々と失敗を繰り返して
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