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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
黒衣を狙いし紅の剣製 03
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ことがある。そのおかげで今回のことで連絡した時もすんなりと私のこと理解してくれていた。
 だけどナハトモーント家に関すること聞いた時、大分思い出すまでに間があったのよね。親戚に対してそれはどうかとも思ったけど……親しい人以外に興味を持つような人でもないし。それにあまり親しくしてたわけでもないみたいだから仕方がないと言えば仕方がないんでしょうけど。

「悪いが我らでは力になれんだろう」
「いえ、気にしないでください。過去に犯罪歴があるわけでもありませんから。その人がショウさんに言っていたように娘が会いたいというから挨拶に来たってだけなのかもしれませんし」
「娘?」
「はい。ショウさんの親戚……グリードって人らしいですが、クロエっていう娘さんが居るみたいです。年はヴィヴィオと同じくらいですね。ショウさんが言うには容姿は父親のグリードさんとはまったく似てないそうですけど」
「まあ……母親に似ておるのかもしれぬし、遺伝子というものは複雑だからな。父親と母親のどちらにも似ておらぬ顔立ちになるときもあろう」

 そう……ディアーチェさんの言うとおり、顔立ちがあまり似ていない親子なんていくらでもいる。

「ですが……ショウさんはクロエって子のこと気にしてるみたいなんですよね。母親がすでに亡くなっているらしいので、父親と上手くやれているのか……とか考えてるだけかもしれませんが」
「あやつは失う悲しみを知っておるからな。多少なりとも昔の自分を重ねておるのかもしれんな……」
「ですね……ただもうちょっと調べてみるつもりです」

 まだきちんと調べたわけじゃないけど、クロエって子に関しての情報が少なすぎる。ヴィヴィオの年代まで生きていれば、多少なりとも容姿や性格に関して周囲に認識されているはず。それらが父親に比べて不足し過ぎだ。
 ショウさんやレーネさんの証言から考えれば、あまり人と関わらずに生活をしていた可能性もある。それに……親がいない子供を最近養子にしたという線もある。
 だけどそれなら養護施設にクロエって子の痕跡はあるはずだし……何ていうか直観的にこの親子のことは気になる。

「あまりショウさんの親戚を疑うような真似はしたくないですけど……現状では他に有力候補もいませんし。調べることで無実だと分かればそれに越したことはありませんから」
「そうか……すまんな嫌な仕事をさせて」
「いえ、この手の仕事は犯罪者を追う上でやったりもしますから。それにショウさんは私にとっても大切な人なので……」
「大切な人? ティアがショウさんに対してそういうこと言うのって何か珍しいね」
「な……べべ別に大した意味はないんだから勘違いしないで! あの人は私の師匠のひとりみたいなものだし、今でもデバイスの事とかでお世話になってるからそう言っただけで。……他
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