黒衣を狙いし紅の剣製 03
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が調べてくれてるの? ボクもその話聞きたい!」
「別にいいですけど……仕事の合間に調べてるだけなので大したことは分かってませんよ?」
「それでもいいよ。大したことでなくても何も知らないよりは安心だから。ボクはまあショウが強いの知ってるし、そこまで気にしてないけど……ユーリとか王さまは心配ばかりしちゃうからね」
「レヴィ、ユーリはともかく我まで含めるな。別に我はそこまで心配しておらん。あやつはただのストーカーにどうこうされる男ではない」
そこまで心配してないって……つまりは心配してるってことよね。
まあフェイトさんほど気にしてはないんだろうけど。あの人は自分で調べられないってなったときにどうしようって狼狽えてたし。私に任されたのだって誰かがやってないと仕事が手に付かなくなりそうだからって理由もあるだろうから。
心配症というか過保護というか……まああの優しさがフェイトさんの魅力ではあるんだけど。
「ディアーチェさんって……前から思ってましたけど、ショウさんへの信頼凄いですよね。何ていうか……戦場に送り出しても無事に帰ってくると信じてるって感じがして」
「スバるん、ディアーチェはああ見えてすっごく心配症なんだよ。J・S事件だっけ? あれが終わった後ショウは少し入院してたわけだけど、入院したって聞いた時は誰よりも慌ててたんだから。動けないってわけでもないのに毎日病院に通ってたしね」
何ていうか……それって恋人とか奥さんの域だと思うのは私だけかしら。
まあその頃のディアーチェさんは私達よりも時間があったからなだけな気もするけど。フェイトさん達だって見舞いに行きたかっただろうけど、事後処理とかあってなかなか行けなかったし。あの頃は私達でさえ忙しかったわけだから。
「それ聞くと……何ていうか、ディアーチェさんってショウさんの奥さんみたいですね」
「なっ……スバル、貴様はいきなり何を言っておるのだ!」
「え? 私そんなにおかしなこと言いました? 私の記憶が正しければ、今の話を除いてもディアーチェさんがショウさんにお弁当を作ってあげたりしてるって話もあったような気がするんですけど」
「た、確かに作ったりしたことはあるがそれはそこに居るレヴィやレーネ殿達に作るついでだ。別にあやつのためだけに作っておったのではない!」
「なるほど。あはは、何かすみません」
とりあえず一段落なんでしょうけど……普通の人なら今のタイミングで納得はしないわよね。
だってどう考えてもディアーチェさんってあの人に対して特別な感情を抱いてるわけだし。私と同じであまり自分の気持ちを素直に出せないところがある人だから今みたいに否定するんでしょうけど。
やれやれ……この先どうなることなのやら。
私としてはフェイトさんに結ばれてほしいとは思
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