黒衣を狙いし紅の剣製 03
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。でも大きくなってるとか微塵も思ってない……というか、まだ大きくなってるんですか。
おかしい。おかしいでしょ……レヴィさんは年齢的にもう成長期は過ぎてるでしょうし。妊娠したりしたら大きくなるって話は聞くけど、スバル以上に異性意識がないというか恋愛を理解してなさそうなこの人が妊娠なんてありえない話だし。
私はスタイルが悪いとか言われたりしたことないし、人並みにはあると思うけど……何だろう。いざ自分よりも美人な人がさらにその能力を上げてると聞くと精神的に来るものがある。
地味に落ち込んでいると、誰かが大量のシュークリームを持って現れる。
「ティアナよ、貴様の気持ちは分かるがあまり気にするな。そやつはそういう奴だ」
「ディアーチェさん……そうですね。気にしないようにします」
「そうそう、気にしないことが1番だよね。大きくても割と邪魔になることが多いし、下着だって買い換えないといけなくなるんだから」
「レヴィ、そこまでにしておけ。貴様に悪気がないのは分かるが、人というものは己が知らない内に相手のことを傷つけたりするものだからな。それより……飲み物はどうする?」
「ボクはカフェオレ!」
「えっと……じゃあ私も」
「私はアイスコーヒーで」
それぞれ注文すると、ディアーチェさんは肯定の返事をしてまたテーブルから離れて行った。
気づいたらレヴィさんも同席することになってるけど、まあ別の席で食べろっていうのも人が悪いわよね。別に何かされたわけでもないし。
「そういえばティア、ショウさんの件ってどうなったの? 確かストーカーがいるとかいないとか聞いたんだけど」
私が知るわけないでしょ……って言えたら当たり障りもなく会話が終わるんだろうけど、実際のところ私の担当なのよね。
本当はフェイトさんが私が調べる! って感じになってたけど、別に疑惑があるだけで証拠があるわけじゃない。それに何か問題が起こったわけでもないし、他に優先しないといけない仕事も多い。それだけに泣く泣く諦めたというか……
六課の頃から思ってはいたけど、フェイトさんって本当に仕事では頼りになるし出来る人なのに恋愛に関しては奥手よね。元々内気な方ではあるんだろうけど、普通子供の頃から好きなら告白とかしそうなものだけど。
一緒に仕事するようになってからは、フェイトさんがいかにショウさんのことを好きなのか理解したし。ショウさんのことを話すフェイトさんの顔はまさに恋する乙女って感じだから。我が上司ながら可愛い人よね。
それだけに……早く結ばれて幸せになってほしいとは思うけど、一向に進展する気配がない。仕事柄会うのが難しいのは分かるけど、もう少し努力しても良い気がするのよね。なのはさんやはやてさんとかもあの人のことは狙ってるんだから。
「お、ティアなん
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