暁 〜小説投稿サイト〜
大淀パソコンスクール
様子がおかしい

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つらしい。外が相当寒いのか、ほっぺたがちょっと赤くなってやがる。

「なんだよ。お前最近普通にくることが多いな」
「いや、前から普通でしょ……」

 あのテンションの高さを普通というのなら、この学校の生徒さんは全員、人生に疲れて落ち込んでる状態での来校になってしまうわけなのだが……。

 いやそれよりも……なぜ俺は、こいつの顔を見ると妙にホッとするんだっ……気のせいだ気のせい……この前の看病が尾を引いてるだけだっ。

「それはそうとせんせー、もう大丈夫?」
「お前のおかげでなんとかな。心配かけたがもう大丈夫だ」
「よかった!」

 くっそ……だからその、香港の夜景みたいにキラッキラな笑顔を俺に見せるのはやめてくれ……

「ん、んじゃ早く席につけぃ」
「? 私、自分の席がどこか、まだ聞いてないけど?」
「い、行くぞぅ」
「はーい?」

 川内とともに教室に入り、適当な席に座らせて電源を入れる。くそっ……だからきょとんとした顔で覗き込むなって……。

「どしたの?」
「なんでもないっ」
「?」

 8.1を選択し、OSが立ち上がるのを待つ。なんか妙に間が持たないな……いつもみたいに何か話題を振ってこいよ川内っ。ぽけーと画面を見つめ続けるんじゃなくてさっ。

「ねえせんせー」
「んー?」

 よしっ。いい手持ち無沙汰解消になるぞッ! ナイスだ川内っ。

「あのさ。今日やるとこ、テキストで見てきたんだけど」
「おう」
「今日って今まで習ったことの応用でさ。カレンダー作るよね?」
「おお。予習してきたのか。やるな川内」
「まぁねー」

 俺の社交辞令を本気で受け止めた川内は、腰に手を当て、得意げに胸を張っていた。いや川内さん、社交辞令ですけど……?

「それでさ。せっかくだからお手本通りのものじゃなくて、来月の日付のカレンダーにしたいなって思ってるんだけど」
「いいな。んじゃ来月のカレンダーにするか」
「んで、挿入する写真とかも、私が準備したやつ使ってもいい?」
「いいぞ。こっちはやり方さえ把握出来てればいいんだから」
「やった!」

 そういい、川内は卓上カレンダーとUSBメモリをひとつずつ、自分のバッグパックから出していた。今日のカレンダー作成にそんなに気合を入れているのか。何か理由でもあるのかな?

 OSが立ち上がり、川内がWordを立ち上げた。テキストを開き、カレンダー作成のページをめくる。実際の作成に入る前に、川内は各ページを真剣な眼差しで眺めていた。手順の確認を真面目に行っているらしい。

「いやぁ、完成図から手順がちょっと想像出来なかったからさ」
「表と画像だけだからな」
「うん。だからちょっとしっかり確認しとこうかと」

 中々殊勝な心がけじ
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