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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第595話】
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が開かれた。


「【一〇式・八尋殿】!!」


 機体が閃光に包まれた一瞬だった、散弾による面射撃はレーザー迎撃で阻まれた挙げ句、レーザー射撃によって微細ながらもシールド・エネルギーを削られた二機。


「っ……何だ!?」

「迎撃と一緒に反撃もしたの!?」


 一瞬の間に反撃も食らった二機、アイコンタクトで未来はエレンに指示すると左右から挟撃を開始。


「……ォォォオオオオオッ!! イザナギィィィッ!!」


 ヒルトの叫びが轟き、イザナギの全身の装甲が開かれ唸りをあげるように圧縮粒子を開放、周囲一帯で粒子崩壊現象を引き起こした。


「な、何だ!? は、ハイパーセンサーが干渉を受けている!?」

「ダメ……! エレン! ハイパーセンサー切らなきゃ、まともに見えない!!」

「ッ……」


 未来、エレンの二人はハイパーセンサーをオフラインに――その瞬間、白亜の粒子を放出しながらヒルトがエレンに肉薄した。

 加速力のついた胴回し空転蹴りの一撃は重く、シールドバリアーを突破、ウィオラーケウス・デンスの肩部装甲を破砕させ、破片が舞う。


「ぐうぅぅっ!? こ、この加速力……さっきより速い!?」

「エレン!! あっ!?」


 離れた距離から直ぐに未来に肉薄するヒルト――未来の瞳に映るヒルトの眼差しはいつもの赤い目ではなく、紅蓮を宿したいつもと違う眼差しだった。

 密着状態から放たれる打撃技――その衝撃は装甲越しから内部の絶対防御を発動させた。

 寸勁――体重移動と筋肉の瞬発力を利用した物理技、ISでそれらを行うのに難しくない。

 体重は機体重量――筋肉の瞬発力はアシストパワーで代用しているのだ。

 それらを組み合わせた一撃は重く、天照の絶対防御を発動させ、ほぼ最大値まであったシールド・エネルギーが一気に二〇〇を下回る。


「あぐっ……!? こ、この威力……武装を使うより重いの……!?」


 北落師門の一撃すら上回る寸勁の一撃に未来は戦慄した。

 基本ヒルトは自身が祖父から習った中国拳法はほぼ使わない、殴る蹴るで解決するのは野蛮人がする事だと思っている。

 それに女尊男卑とはいえ、女子に手をあげるのはよく思わないヒルト。

 だが明らかに吹っ切った様に技を見せたヒルト――持つべき者の義務という言葉が心で加減していた枷を解いたのだろう。


「……フフフッ! はは……ハハハハハッ! そうだ、私はキミのその力を待っていたんだ!」

「え、エレン……?」

「すまない……だが、私はやはりキミと一対一で戦いたい! だから……手出しは無しだ、未来!!」


 肩部ウィングブレードを展開、腰部増設ブースターが
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