暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
その発想は無かった!梅酒カクテル&梅料理特集・1
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ぷちり、ぷちり。丹念に洗った梅の残ったヘタを、竹串を使ってほじくり出す。こいつが残っていると梅の実が傷み易くていただけねぇ。

「こんばんは〜……って、およ?何してるの司令官」

「おっと、珍しいな睦月。今日は非番か?」

「そうだよ〜、毎日提督にこき使われてますから!」

「……なんか、すまん」

 今夜の最初の来客は睦月だった。普段睦月型の面々はその燃費の良さを活かして遠征に出ている事が多い。特に改二となって大発の運用が可能となった睦月・如月・皐月の3人は長距離の輸送任務が多く、鎮守府で見かける事の方が稀だ。

「別に良いのです!それだけ睦月が頼れるお姉さんって事にゃしぃ!」

 むふー、と鼻息荒くどや顔をする睦月を見ていると、何となく癒される。人懐っこい猫の様だ。

「ところで何してるの?」

「あぁこれか?梅の下処理をな」

「あ!今年も梅酒漬けるの!睦月、司令官の梅酒大好きなのです!」

「残念、こりゃ梅シロップ用だ」

「えぇ〜!梅酒は無いんですかぁ!?」

 今年の分の梅酒はもう仕込み済み。飲み頃になるまでもう少し掛かるから、仕込んである事は内緒だけどな。

「うぅ〜……残念なのですぅ」

「安心しろ、梅酒も仕込んであるよ」

 へにゃ〜っと萎れた睦月があんまり可哀想だったんで、バラしちまったが。それを聞いた途端、睦月は元気を取り戻した。

「じゃあじゃあ、今年の梅酒は無くても、前の梅酒はありますよね!ね!?」

「あるよ。梅酒がご注文か?」

「はいなのです!出来たらオシャレなカクテルが良いのですよ」

 梅酒を使ったカクテルか。……今日は暑かったしな、清涼感のあるアレにするか。

《サッパリと飲める!梅モヒート》※分量200mlのグラス1杯分

・梅酒:30ml

・炭酸水:70ml

・レモン(又はライム):1/8個

・スペアミントの葉:10枚位

・氷:適量


 モヒートといえばラムを使ったカクテルだが、これはそれを梅酒にアレンジ。グラスは底の分厚い物を用意。ミントとレモン潰す時に割れると危ないからな。カットレモンとミントの葉を入れ、麺棒等で10回程潰してレモンの果汁とミントの香りを出す。

 梅酒、氷、炭酸水の順に入れて、軽くステアしてやれば出来上がり。




「ほらよ、『特製梅モヒート』だ」

「おぉ〜!何だか南国気分なのですよ!」

 まぁ、ブルネイは南国の部類だとは思うが。

「そういやぁそろそろ本土は梅雨の時期だな……」

「そうですねぇ、睦月、梅雨になると髪の毛の先がぴょんぴょんするので嫌いなのですよ……」

「何だ、睦月お前猫みたいな見た目の上に猫っ毛なのか?」

「う
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ