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提督はBarにいる。
その発想は無かった!梅酒カクテル&梅料理特集・1
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にゃああぁ!睦月は猫じゃないにゃしぃ!」

 いやいや、どう見ても猫だろ。フーッ!とか唸っちゃってるし。猫耳と尻尾付けたら似合いすぎる位似合うと思うぞ?……とまぁ、からかうのはこれくらいにしといてやろう。




「そういえば司令官、何で梅雨って梅の雨って書くんです?」

 チビチビと舐めるように梅モヒートを味わっていた睦月が、唐突に聞いてきた。

「元々は中国から入ってきた言葉でな。『梅の熟す時期に降る雨』って説と、黴(かび)の生えやすい時期の雨で『黴雨(ばいう)』だったのが字面が悪いんで梅の雨……『梅雨』にしたって説があるらしいな」

「確かに黴の雨より梅の雨の方が良いです!」

「ついでに言うと、梅雨の別名は五月雨ってんだ。丁度旧暦の5月が今の6月頃だからな」

「へぇ〜……睦月、1つ賢くなったのです!」

 何とも可愛らしいじゃないか。……っと、雨の話してたら降って来やがった。しかもスコールみてぇに一気に来やがった。こりゃホットカクテル準備しとくか?濡れ鼠でこっちに来る奴もいるからな。なんて考えてたら早速ドタドタ足音が廊下から響いてきやがったぞ。

「うわぁ〜!最悪だよ、もう!」

「さ、皐月ちゃん!ずぶ濡れだよ!?」

 咄嗟に早霜がバックヤードからバスタオルを取って来て、皐月に手渡している。

「とりあえずそれで身体と頭拭きな。今身体の温まるモン作ってやっから」

「う、うん。ありが……ふぇっきし!」

 やれやれ、急いで作るとするか。


《ホットでもアイスでも!梅ジンジャー》※比率で書いてあります

・梅酒:1

・生姜湯:2

※アイスの場合は生姜湯をジンジャーエールに。


 こいつは簡単。梅酒1に対して生姜湯を2注ぎ、軽くステアしたら完成。アイスの場合はグラスに氷を入れ、生姜湯の代わりにジンジャーエールを注いでステア。

「ほらよ、『梅ジンジャー』のホットだ」

「うわ、ありがとう!」

 よくハチミツを入れた生姜湯にレモン汁を入れたりするが、梅の酸味とアルコールで更に温まるぞ。風邪引いた時なんかに卵酒とかの代わりに飲むのも良いかもしれん。

「いやぁ大変だったよ?前線の基地に食糧届けに行ったら、敵の水雷戦隊とかち合っちゃってさぁ」

 どうにかほぼ無傷で撃退はしたものの、そのせいで時間を食ってしまい、雨にふられてずぶ濡れに……という事だったらしい。

「カッカッカ、そりゃ災難だったなぁ」

「ホントだよ、まったく……」

 ブーブー文句を垂れながらも、梅ジンジャーをゴクゴクやっている皐月。

「さてと、遠征帰りなら腹減ってるだろ?皐月。何か食うか?」

「そうだね、どうせなら梅酒のカクテル色々と飲んでみたいから
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