ガンダムW
1724話
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安心しろ、これは別に攻撃魔法という訳じゃない。ただの転移魔法だ。これがあれば、すぐにHLVの中に到着する。……どうしても怖いという奴がいるなら、目を閉じていろ。影を抜けるのはすぐだからな」
影の転移魔法というのは、この世界でもかなり使った魔法だ。
まぁ、誰にも見られずにどこかに移動するのに、これ以上便利なものはないしな。
特にOZの基地からMSを盗むといった行為や、ウィナー家の有している倉庫からガンダニュウム合金等を盗むのには必須の代物だった。
……これを見せた事で、その辺りを突っ込まれる可能性も十分にあるが……まぁ、それはそれ、これはこれだろう。
もう魔法の存在を見せてしまった以上、こちらとしては開き直るしかない。
俺の言葉に、何人かが目を瞑っているのが見えるが、中には怯えていると思われたくはないのだろう。
じっと目を開けている者の方が多い。
まぁ、その気持ちも分からないではないが。
ここで怯えるというのは、自分だけの問題ではない。
自分が所属している組織についても侮られる原因となるのだ。
それを思えば、どうしても俺の言う事に従って目を閉じるなんて真似は出来ない者の方が多いのだろう。
ちなみに、最も多く目を閉じていたのはロームフェラ財団から来た者達だった。
デルマイユは、それでも組織の長としてのプライドがあるのか、目を開けていたが。
まぁ、ロームフェラ財団からやって来たのはあくまでも交渉員……言わば文官だ。
そう考えれば、怯えてもおかしくはないのか。
……まぁ、同じ文官でもドーリアンはしっかりと目を開けていたが。
そんな風に考えながら、俺達は全員が影のゲートに身体を沈ませるのだった。
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