暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第109話「夏休みが終わって」
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
?」

「お、おま、おま、なんて事言い出すんだ!?」

「キャーッ!カップルペアがもう一つよ!」

「やっぱり二人ってそういう関係!?」

 途端にクラス中が沸き立つ。...っておい先生、混じんな。

「...この際からかいの類は無視するが、ちゃんと理由はある。一つ、僕と司は皆の知っての通り運動神経が良い。もう一つは、僕と司なら息を合わせる事ができるからだ。」

 その言葉に、さらにクラス中が沸き立つ。
 そっち方面で捉えんな!いや、そう捉えられるような言い方した僕も悪いけど!

「え、えっと...あ、ぅ....。」

「あー...ダメならダメと言ってくれていいぞ?」

 顔を真っ赤にしながら、言葉を紡ごうとする司。
 正直、口説いているようなものだからな...。親友に何してんだ僕...。

「だ、ダメじゃないよ!え、えっと...私でいいなら...。」

「じゃあ、決まりだな。」

 二人三脚の項目に僕と司の名前を書き込む。

「ふ、不束者だけど、よろしくね...?」

「ちょっと待て、それなんか違うぞ?」

 やばい、司がちょっとおかしくなった。
 野次を飛ばしてくる周りをスルーしながら、何とかして司を戻そうと僕は奔走した。

 ....あ、ちなみに他の種目も無事埋まった。
 組み分けとかはまだだけど。







       =司side=





「........。」

 “ぽけーっ”とした感じで、私は帰りのSHRを聞き流す。
 こんな気が抜けている原因は、つい先ほどまであった体育祭のメンバー決めだ。

「(うぅ...また意識しちゃった...!)」

 慣れてきたつもりではあった。現に、普通に話すならもう平気だ。
 けど、ああいう事言われただけで、私の動悸は激しくなる。

「はふぅ....。」

 帰りの挨拶が終わり、皆が帰る中私はそんな溜め息を吐く。
 意識しすぎて、未だに顔がちょっと熱い。

「(優輝君は....もう帰っちゃったか...。)」

 何やら用事があるようで、優輝君はさっさと帰ってしまっていた。
 どうせなら一緒に....って、何考えてるの私!?

「二人三脚かぁ...。」

 一人で帰る途中、ふと今回やる事に決まった二人三脚に思考を巡らす。
 経験がない訳ではない。前世で一度やった事があるし。

「(そういえば、前世でも優輝君とだったっけ?)」

 前世でも私は優輝君とだった。
 その時は息もぴったりで見事に一位を取ったけど...今回は違う。
 ...私は、優輝君に恋しちゃってるから。

「(意識してしまってペースを乱しそうだなぁ...。)」

 それだけは勘弁だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ