第4章:日常と非日常
第109話「夏休みが終わって」
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た時早かっただろ?」
「だからって強制はないだろ...。」
適材適所って奴だ。諦めるんだな。
「で、肝心の優輝はどこ入るんだよ。」
「どこって...そりゃあ...。」
「....ねぇ?」
司と二人して苦笑いする。ここまで僕らはどこにも書いていない。
そうなれば、必然的に余った場所に入るのであり、僕らの身体能力を生かすなら...。
「...僕らも障害物リレーに行くしかないだろ?」
「よっし、やる気出てきた。」
「おいこら。」
現金な奴だな...。司がリレーに参加するからっていきなりやる気出しやがった。
というか、ほとんどの男子が障害物に参加しようとしやがった。
「よっしゃ!負けて良かったぜ!」
「あ、こらずるいぞ!」
「はっはっはー!勝つのが悪いんだぜ!」
...じゃんけんの方もいつの間にか入れない方が喜ばれてるし。
「...さすが司。同じ種目でやろうと盛り上がってるな。」
「あはは...。」
そして、それぞれ今度は溢れないように希望していき、全員が入った。
「よし。後は二つ目もやりたい人だ。余っているのは障害物と二人三脚だな。大繩も後二人余ってるぞー。」
クラスの人数は40人。つまり後19人分余っている。
障害物は男子が一気に希望してきたので後9人分。二人三脚がだいぶ空いてるな。
「息が合ってる二人組が二人三脚に来てくれると助かる。斎藤さんと瀬良さん、小田と藤堂で男女一組ずつはできてるから、後四組だ。」
「別に男女のペアでもいいよ。」
さて、誰か参加してくれるかなっと...。...うん?
「東郷に佐藤さんが参加か?」
「ああ。」
「せ、せっかくだし...。」
参加するのは男女のペア。司が言った直後に異性でのペアが来たが...。
「おお!カップルでの参加だ!」
「東郷!恥掻かないようにな!」
...と、男子の持て囃す声と、女子の黄色い声が上がる通り、カップルなのだ。
いつから付き合っているかと言うと、四年の春ぐらいからだと。
士郎さんのサッカークラブに東郷は入っていて、佐藤さんはマネージャーだったのだ。
「よし、後三組だ。誰かいないか?」
しばらく待つと、男子と女子で二ペアができた。
後一組だけど、男女六人ずつとなると男女で組まないといけない。
...となると...。
「司、行けるか?」
「えっ?行けるって...。」
「僕とペアを組んでくれ。」
「ふえっ!?」
司とは親友同士だし、魔法関連で息を合わせたりもしている。
互いに色々知っているから、これ以上の適役はいないだろう。
「優輝てめぇ!
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