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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十一話 軍を反転させ一路帝都オーディンを目指します。
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ロリーネ皇女殿下と言い、ベルンシュタインと言い、ラインハルトに牙をむくの!?」
「カロリーネ皇女殿下の場合は立ち位置が立ち位置だからだったと思うわ。何もしないでいれば間違いなく殺される立場だったのだから。ベルンシュタイン中将の場合はわからないけれど・・・・。」
フィオーナが語尾を濁した。
「ベルンシュタインだって同じよ。宇宙を統一できる力量があればともかく、あんなんじゃ駄目よ。誰もついてこないわ。まさかと思うけれど、ゴールデンバウム王朝改革してそれを維持しようなんて思ってるんじゃないでしょうね?そうだとしたらとんだバカだわ。またぞろ数百年の殺し合いを続けることになるじゃない。そこに活路を見出そうとでもしているわけ?」
「ティアナ。」
フィオーナが言外に「あなたの気持ちもわかるけれど、あつくなりすぎよ。」と、諭したので、ティアナは黙り込んだ。
「こっちはシャロンだけで手いっぱいだというのに。このままでは眼前の虎、後門の狼という図式になりそうね。」
ジェニファーがため息交じりに言った。
「よし、わかった。」
不意にラインハルトの声が割り込んできた。彼は瞑想から不意に覚めたように目を開く。出席者たちは話をやめて彼を向いた。
「シャロンとやらが権力を掌握した以上、こちらの猶予期間はなくなったとみていいだろう。転生者とやらに強化された同盟と現時点での帝国がぶつかれば勝敗の帰趨ははっきりしている。そうではないか?」
一同はうなずいた。現状の帝国では同盟軍と相対した際におそらく敗北するのではないか。ラインハルト・フォン・ローエングラム陣営以外は。そのローエングラム陣営においても最大稼働可能な艦隊は15万余隻であり、同盟軍全軍を相手にできる力はない。したがって帝国が同盟と本気で相対するのであれば一刻も早い全軍及び最高権力掌握が必要になる。
「イルーナ姉上、例の件、帝都オーディンにおいては大丈夫でしょうか?」
「アレーナが万事采配を振っているから心配はないわ。」
「ならば迅速に行動を起こす必要があるな。どのみちここで座していてもいずれは我々は逮捕される運命にある。」
「ええ。」
「ならば我々はかねての手筈通り行動を起こす。明朝0900をもって一片の通信文を帝都に発信すると同時にだ。」
「自由惑星同盟が動く可能性についてはどうお考えになりますか?」
キルヒアイスが尋ねる。
「敵が侵攻をかけるにせよそれには少なからず準備が必要だ。それも入念な準備をな。3個艦隊程度ではイゼルローン要塞を落とすことはままならぬという事を身をもって思い知っているだろうし、帝国に直接遠征をおこなうとなれば数個艦隊規模ではなく、同盟軍ほぼ全軍をもってあたらなくては意味がない。いかにシャロンとやらが冷酷非情であっても、イゼルローン要塞にすらたどり着けぬような稚拙な準備で
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