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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十一話 軍を反転させ一路帝都オーディンを目指します。
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副官のアリシア・フォン・ファーレンハイトがラインハルトに知らせがある旨伝えてきたので、入室を許可した。帝都の宇宙艦隊総司令部、統帥本部及び軍務省の連名で新たな指令があったという。
「・・・・・・・。」
アリシアから渡された電文をラインハルトは眺めていたが、それをイルーナに渡した。
「イゼルローン要塞に守備隊を残し、帝都に帰還せよとのことです。」
「・・・急すぎるわ。」
イルーナが眉を寄せる。今の今までこちらの連絡に対し「待機せよ。」という指令のみを下し続けていた上層部が急に意見を翻すだろうか。
「それに、統帥本部総長、軍務尚書の直筆はありますが、なぜ宇宙艦隊総司令部の名前がないのでしょうか?一応ローエングラム閣下は宇宙艦隊副司令長官であり、ミュッケンベルガー主席元帥の指揮下にあります。」
と、フィオーナが指摘する。
「その通りだ。確かに統帥本部は全作戦を統括するものであるが、命令権はあくまで宇宙艦隊総司令部に帰するものだ。それは軍務省においても同様だ。なるほど・・・・。」
ラインハルトは顎に手を当てていたが、
「キルヒアイスはどう思うか?」
「おそらくはミュッケンベルガー主席元帥のあずかり知らぬところで統帥本部、軍務省が動きを見せているのでしょう。」
「その通りだ。となると、罠の可能性はあるな。」
「はい。ラインハルト様が帝都にお戻りになったところを逮捕なさる可能性は十分にあります。」
「逮捕?」「まさかそんな?」といった声が一瞬飛び交ったが、イルーナが視線を巡らせて黙らせた。その中にあってラインハルトは黙り込んでいる。半ば目を閉じている彼の頭の中には様々な思考が光の速度を超えて駆け巡っているのだろう。
と、ここでまたアリシアが一片の紙片をもって現れた。それを受け取ったイルーナが眉を顰め、ラインハルトにそれを示す。さっと読み下したラインハルトはその紙片をイルーナに返した。
「キルヒアイスの言った通りになったな。」
その一言で帝都オーディンはラインハルトを逮捕する決意を固めたのだと知り、万座は騒然となった。
「情報部からの情報によれば。」
ローエングラム陣営の参謀総長は周囲のざわつきがおさまるのを待って口を開いた。
「既に軍務省、統帥本部は共謀して事に当たろうとしているわ。そして、ハーラルト・ベルンシュタインが背後にいることは既に分かり切っていること。おそらく彼が動かしたのでしょう。このまま推移していけばローエングラム陣営は台頭し、やがてミュッケンベルガー主席元帥の後任として宇宙艦隊全軍を統括することになる。そうなってはもう手の出しようがない。おそらく最後の機会と踏んで出てきたのだわ。」
「あの、クソ、転生者!!!」
ティアナが激昂して叫ぶ。
「民間転生者ならおとなしく自分の命を守っていればいいのに!!どうしてカ
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