第80話 銃士X
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「了解」
オレとシノンは建物や転倒した自動車の陰に隠れながら移動し始め、スタジアムの一つ前の通りで立ち止まった。そこからシノンが建物の中をじっと見つめてーーー窓から飛び出てるライフルの銃口を見つける。
「いた。あそこに」
「どうやら、まだリココが出てくるのを待ってるみたいだな。今のうちに飛び込んでくる。どうにか外に引っ張り出してみるから、シノンはスタジアム手前のビルから狙撃体制に入ってくれ」
「え?私も一緒に・・・」
一緒に来ようとするシノンのセリフを途中で遮り、オレは彼女の肩に手を置く。
「シノンの援護があるから、オレは恐れることなく戦える。コンビって、そういうもんだろ?」
「・・・うん」
まだちょっと不満そうな顔をしたシノンに微笑みかけ、オレは少ししゃがみ、右手にまだ刀身を展開していない剣を持ち左手を地面に添える。
「今から30秒後に奴を外に引っ張り出す。時間は足りるか?」
「うん、十分・・・」
「そんじゃ・・・頼んだぞ!!!」
オレは《オーバーロード》を発動し、一気に飛び出した。周りがオレを視認できないくらいのスピードで壁を登り、奴のライフルが出ている窓からーーー
「ちょっと失礼!!!」
「きゃあっ!?」
窓から飛び込み、銃士Xを驚かせることに成功した。流石の奴もこんな女みたいな声で驚いてーーーあれ!?
「女!?」
「何よアンタ!?どうやってそこから・・・!?」
スタジアムから誰かを狙ってたのは間違いなく銃士Xだ。でもその銃士Xは女だった。ということはーーーこの人は死銃じゃない!!!
「ぅ、嘘、だろ・・・アンタ、ガ、ジュウシエックス・・・!?」
「ジュウシエックス?私の名前は《銃士X》よ。よく間違えられるから困ってるのよ・・・」
「なんですと!?」
《銃士X》ってーーーそもそも読み方が間違ってたのか。だったら奴はーーー
「立て続けに悪いな、マスケティアさん。用事ができた。倒れてくれ!!」
「ガッ・・・!!」
オレは剣にビームの刀身を展開し、謝りつつもマスケティアさんを撃破する。それにしてもーーー
「どういうことだ・・・?」
ペイルライダーが殺害されて、銃士Xが死銃じゃなかったってことはーーー残るのはスティーブンってことになる。そのスティーブンってのが死銃だったら、もう倒されてるはずだ。生きてるなら何で《サテライト・スキャン》に名前が出なかったんだ?まさかスパイ衛星に認識されなかったのか?幽霊や透明人間じゃあるまいしーーー
「・・・透明?」
そういえばALOで
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