旧校舎のディアボロス
新たな住人
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干将莫邪を投影し身構えると、いきなり斬りかかってきた。それを受け流し距離を取り、今度はこちらから攻める。
干将莫邪と蹴りによる連続攻撃。
相手は剣でこっちは双剣。速さと手数で悪魔を攻め立てる。
「ぬぅ!」
顔を顰め一度大きな横なぎを繰り出し離れ息を整えている・・・もう止めを刺すか。
干将莫邪を消し八極拳の構えを取り、息を整え活歩で距離を埋め全身を捻り、心臓めがけて拳を繰り出す。
「金剛八式、衝捶」
−ズドン−
踏み込むと地面が陥没し激しく地面が揺れ建物全体に衝撃が走る。感触からして骨は折れ心臓は破壊したはずだ。
「グハァッ!」
吹き飛んだ悪魔は壁に直撃し吐血し倒れこんだ。ピクリとも動かない。
・・・一応近づいて見てみると、心臓部が陥没していたから確実に死んだな。
さて。これで終わった事だし、帰るか。
勿論、死体は焼却しといたぞ。
「お帰りなさいトーヤさん」
昼過ぎに家に着くとアーシアが出迎えてくれた。話声からして小猫と黒歌もいるようだ。
「二人はどうしてる?」
「はい。仲良くお話をしてます」
そうか・・・仲直りできたのか。良かった。
リビングに入ると、小猫と黒歌が楽しそうに話し合っていた。
「あ・・・トーヤ先輩」
「トーヤ!」
気づいた二人が俺の前に来て、頭を下げた。
「先輩・・・姉さまを助けてくれて・・・ありがとうございます」
「私も。あの時助けてくれてありがとう、トーヤ」
「お礼を言われる程じゃない。仲が戻ってよかったな。これからもよろしくな」
そう言うと2人は頬を紅潮させた。風邪か? それより気になるのは・・・。
「なぁアーシア。俺たちが家を出る前に、あんな大きな荷物はなかったよな?」
邪魔にならないよう部屋の隅に置かれている大きなバック。大の大人が背負うような荷物が置いてあった。誰んだ?
「私と姉さまの・・・荷物です」
・・・・why?
「ちょーーっと待てよ小猫。聞き間違いじゃなきゃ、今自分と黒歌の荷物だと聞こえたんだが・・・」
「はい・・・今日から先輩の家で・・・お世話になります」
「私もお世話になるにゃん♪」
「なんでやねん!!」
思わずツッコンでしまった! そりゃそうだ! 家に帰ってくると何で小猫と黒歌が住むことになってんだよ!?
俺の疑問に小猫が手紙を渡してきた。そこにはこう書かれていた。
『トーヤ。この手紙を見てることは小猫がいることに驚いている頃ね。話が終わった後、小猫が黒歌と一緒にいたいって言い出してね、私がトーヤの家に泊まらせてもらえばと提案したらすぐ食いついたわ。それに、あなたが話してくれた事。納得したわけじゃないわ。そこで、あなたが責
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