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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン73 鉄砲水と死神の黒翼
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リス 攻1900

「バトルだ!クリス、エルフェンの2体でグラディウスに連続攻撃!」

 本来メリットのはずのグラディウスの戦闘破壊耐性が、とんでもないデメリットとなってこちらに牙をむく。強制的に立ち上がらされたグラディウスの体が空中で2体の鳥人間の連携の前に翻弄され、鎧の守りもむなしく一方的に突き崩される……寸前、地面から吹き上がった水柱がとどめの一撃を済んでのところで中断させた。

 BF−残夜のクリス 攻1900→BF−白夜のグラディウス 攻800
 清明 LP3200→2100
 鎧田 LP4000→3200

「エルフェンの攻撃が止められた、だと?」
「1回は通すけど、そこまでさ。トラップ発動、ポセイドン・ウェーブ。攻撃を1度だけ無効にして、さらに僕の場に水族のメビウスがいることで800ポイントのダメージを与える!」
「なるほどな、さすがにまったくの無策じゃなかったわけか。俺は全然構わないけどよ、それくらいの歯応えはないとわざわざここまで来た意味がないからな。カードをセットしてターンエンドだ」
「言いたい放題言ってくれちゃって……まだまだっ!」

 強がってはみたものの、戦況は思ったよりも厳しい。しかも先ほどエルフェンの効果をメビウスではなくグラディウスに回したところからも考えて、あの伏せカードは何かの防御札のはずだ。だが、僕だってまだこれですべての手を見せたわけではない。
 そう、ライフの差はまだわずか800、まだまだ負けたわけじゃない。

 清明 LP2100 手札:1
モンスター:氷帝メビウス(攻)
      BF−白夜のグラディウス(攻・コブラ)
魔法・罠:グレイドル・コブラ(グラディウス)
 鎧田 LP3200 手札:2
モンスター:BF−漆黒のエルフェン(攻)
      BF−残夜のクリス(攻)
      BF−朧影のゴウフウ(守)
      朧影トークン(守)
      朧影トークン(守)
魔法・罠:1(伏せ)

「さあ次行くよ、僕のターン。魔法カード、サルベージを発動!墓地から攻撃力1500以下の水属性、グレイドル・アリゲーターとグレイドル・コブラを回収する」
「なんだ、また寄生戦法か?」
「いいや違うね、デッキ任せの博打戦法さ!魔法カード、強欲なウツボを発動!手札から今回収した2体の水属性をデッキに戻し、改めてカードを3枚ドローする!」

 サルベージと強欲なウツボ、最近滅多に決まらなかった強力な手札交換コンボで全てのカードをデッキに戻し、改めて3枚を引き直す。そろそろ息切れしてきたから、ここで継続的に手札を増やせるようなカードに来てほしい……そんな願いを、ありがたいことに僕の信頼するデッキは聞き入れてくれた。

「さあ、第2ラウンドと洒落込もうか!
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