ターン73 鉄砲水と死神の黒翼
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いぜ、何するつもりか見せてもらおうじゃねえか」
「もちろん。グレイドル・スプリットはこのカードを墓地に送ることで装備モンスターを破壊し、さらにデッキからグレイドルを2種類リクルートすることができるのさ。出て来い、グレイドル・スライム!さらにもう1体は……ここは用心しますかね、グレイドル・コブラを特殊召喚!」
大海蛇の巨体が消え、後に残ったのはグレイ型宇宙人を模したスライムに、赤いコブラを模したグレイドル2体。よしよし、これでこっちも問題なく行けそうだ。
グレイドル・スライム 守2000
グレイドル・コブラ 攻1000
「モンスターが2体……」
「そっちの得意なフィールドはわかってるんだ、それまでにやりたいだけやらせてもらうさ。このグレイドル・スライムをリリースしてアドバンス召喚、氷帝メビウス!」
6つの属性のうち、最も僕が得意とする属性……水を司る氷帝が、周りの空気を凍てつかせつつ場に現れる。急激な温度変化のせいであたりに白い靄が立ち込め、その中を縫うように氷の槍が飛んだ。
「メビウスの効果発動、フリーズ・バースト!アドバンス召喚に成功したことで、その伏せカードと黒い旋風を破壊させてもらうよ」
「まあ当然、そう来るよなあ……黒い旋風はくれてやるがな、もう片方は譲らないぜ!速攻魔法、スワローズ・ネストを発動!俺の鳥獣族モンスター、つまりピナーカをリリースすることで、それと同じレベルの鳥獣族を1体デッキから特殊召喚する!ピナーカのレベルは3、よって同じくレベル3の白夜のグラディウスを特殊召喚する!」
BF−白夜のグラディウス 守1500
ピナーカの姿が空高く飛び去って行き、銀色に輝く鎧をガチガチに着込んだ鳥人間のモンスターが代わりに着地する。それはまあいい、ただ破壊されるのを指をくわえて見ているようなキャラではない。ただ問題は、それがスワローズ・ネストだったことだ。
「嘘、なんでそんなカード入ってんの!?」
スワローズ・ネストは鳥獣族専用の優秀なサポートカードだ。鳥獣族で統一された【BF】に入っていても本来なら何もおかしくはない。だがあの鎧田、あの男のデッキはいわゆる変態構築……通常とはまるで違ったコンセプトを前提として組まれたものだったはずだ。それを考えればはっきり言って、鳥獣族サポートなんて事故要因にしかならないはずなのだが。
「なんだ、負け惜しみか?そりゃ確かにさっきのターンで使ってればさらに1000ぐらいのダメージは稼げたろうけど、防御カード抜きでターン回すのはちょっとなあ」
「いやそっちじゃなくて、そのデッキ確か……」
「ああ、そういうことか。これぐらいなら教えてやるが、少し枚数を減らして純構築に寄せてみたんだよ。子供が見たらトラウマになりかねないって言われ
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