ターン73 鉄砲水と死神の黒翼
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エル、バトルだ!暁のシロッコに攻撃!」
「手札からBF−極夜のダマスカスの効果発動!このカードを捨ててシロッコの攻撃力をこのターンの間500ポイントアップ、これで返り討ちだ!」
どこからともなく飛来した短剣を掴み取って新たな得物を手にしたシロッコが、その巨体からは想像もできないほど軽やかな動きで踊りかかったガメシエルを迎え撃たんと構えを取る。これを通したらシロッコの攻撃力は2500、これは止めるしかない。
「ガメシエルの特殊能力、渦潮を発動!ダマスカスの効果を無効にして、除外する!」
KYOITOUウォーターフロント(2)→(0)
攻撃の前に放たれた渦潮が、シロッコの手に一時は握られた短剣を弾き飛ばす。これで捉えた、そう思った瞬間、突然に空気を切り裂いて2本目の短剣が飛んできた。まるでそうなるのがわかっていたかのように自然な動きで伸びたもう片方の手がその短剣を逆手に握り、翼を広げガメシエルの頭上まで飛び上がったシロッコがその甲羅に覆われていない部分、脳天に必殺の一撃を当てた。
「こ、これは……!?」
「悪いなあ、今度の読み合いはまた俺の勝ちだな?どうあがいたところで、無理に突っ込んできた時点でお前の負けは決まってたんだよ!」
事実その通りなので何も言い返すことができず、ただ歯を食いしばって睨みつける。そんな視線にわざとらしく震えてみせ、ようやく種明かしに入った。
「念のため、これまでずっと温存しておいてよかったぜ。そのデカ亀の効果にチェーンしてもう1枚、手札から2枚目のダマスカスの効果を発動したのさ。止めようが止めまいがシロッコの攻撃力は結局500ポイントアップするんだよ、正真正銘の返り討ちだぜ!」
海亀壊獣ガメシエル 攻2200(破壊)→BF−暁のシロッコ 攻2000→2500
清明 LP2100→1800
KYOUTOUウォーターフロント(0)→(1)
「手札から捨てられたダマスカスはカウントしないけど、ガメシエルがフィールドから墓地に送られたことでウォーターフロントに壊獣カウンターが追加で1つ乗る……」
灯台に明かりが再び1つだけ灯ったそのタイミングで、チャクチャルさんの冷静な声が聞こえてきた。最初からこうなることがわかっていたからこそ、これまで不自然に黙って何も言ってこなかったのだ。
『惜しかったな、マスター。私なら今のターン、それを使っていた』
「それ?」
『壊獣の出現記録、だ。確かにガメシエルのカウンター能力は強力だが、それに頼りすぎると今のような手痛いしっぺ返しを受けることになる。素直にガメシエルを破壊して別の壊獣をリクルートすればその過程でKYOUTOUウォーターフロントの壊獣カウンターは3つになり、コストにカウンター3つを要求する壊獣でも効果を使う
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