ガンダムW
1723話
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長刀の軌道を見る事が出来たのだろうが、それ以外の面々……綾子の後ろにいた者達は、その一撃を視認出来なかっただろう。
それでも、結果は目に見える形で現実に現れる。
真っ二つにされたビームが、綾子を中心にして左右に分かれていき、結果として背後にいるノベンタ達はビームによって被害を受ける事はなかったのだから。
勿論全く何の被害も受けなかったという訳ではない。
幾ら魔力を込めた一撃で切ったとしても、ビームから発する熱を完全に遮断出来たりする訳にはいかない以上、多少の火傷をした者はいるだろう。
……トーラスカノンを撃たれ、生身の状態で多少の火傷程度というのがこの世界の人間には信じられないのだろうが。
ともあれ、その間にも俺は動き回り……ビームの余韻が完全に消えた時には、既に綾子に向けてトーラスカノンを撃ったトーラスも俺の炎獣によって死んでいた。
有人機だったのを考えると、それなりに腕利きの人物がパイロットだったのだろう。
トレーズの部下としては、当然かもしれないが。
ともあれ、こうして会議場になった場所は大きく被害を受け、それを行ったMDは全てが俺の空間倉庫に収納され、唯一MSだけが地面に擱座している状態となる。
MSの方は炎獣によって既にパイロットが死んでいるのは間違いなく……何とかこの場の安全を確保する事に成功したと言ってもいい。
ただ、問題は……俺の件をどうやって他の連中に説明するか、だな。
今はまだ呆然としている状態だったが、それでもそう遠くない内に我に返るのは間違いないのだから。
これからの面倒を思いながら、ともあれ全員無事に助け出す事に成功したと安堵しながら綾子達の方に向かって歩き出すのだった。
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