暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1723話
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部分にまで食い込んでいた訳だ。
 でなければ、この大事な……それこそこれからの連合軍の行く末を決める為の会議に揃ってトレーズに内応している者を任されるような事は出来ないだろう。
 さて……正直、本当にどうしたものか。
 まぁ、ぶっちゃけトーラスカノンでは俺が攻撃を食らってもどうにか出来る筈もない。
 であれば、それこそこのまま攻撃させてもいいんだが……そうなると、俺以外――綾子なら何とかなるかもしれないが――が死んでしまう可能性が高い。
 かといって、1機や2機くらいであればどうとでも対処が可能なのだが、これだけの数がいるとなると……
 ちっ、仕方がない。もうどうせ魔法は見せたんだ。なら、これくらいは見せても構わないだろう。

「綾子、少しこいつらを頼む!」

 叫び、空間倉庫から取り出した物干し竿を放り投げる。
 いきなりどこからともない空間から姿を現した長刀に、周囲からは唖然とした視線だけが向けられた。
 まぁ、この件も後で知らせる必要はあるか。

「ちょっ、アクセル!? これを貰ったのはいいけど、どうしろってのよ!」
「ビームを切れ」
「……本気?」
「ああ」

 綾子の能力を最大限に発揮し、そこに物干し竿という使い慣れた武器があれば……綾子にもあの程度のビームくらいは切断出来てもおかしくはない。
 半サーヴァントとしての能力を最大限に発揮出来れば、の話だが。
 会議場が消えて、こちらに向かってトーラスカノンを撃とうとしているトーラス。
 それを見ながら、俺は一言呟く。

「加速」

 速度を上げる、精神コマンドの加速。
 それと瞬動を組み合わせ、一気にMDとの距離を縮めていく。
 そうして横を通り抜けざまに、MDの装甲に触れ、空間倉庫に収納する。
 それを見た者は、何が起きたのかは全く分からないだろう。
 分かるのは、ただ突然MDが1機消えた事だ。
 そして……仲間がいきなり消えたという混乱は、MDにも広がる。
 本来ならMDには仲間を心配するという心のようなものは存在しない。
 それでも、AIには仲間の反応がいきなり……それも綺麗さっぱり消えたのだというのを認識すれば、理解出来ないが故にMDも判断出来ずに混乱するだろう。
 にしても、MDを嫌っているトレーズがMDを使用する?
 今更ながら、その事に疑問を抱く。
 原作で地球を率いてホワイトファングと戦ったトレーズだったが、その時もMDは使っていなかった。
 全てが有人機のMS……それも殆どがリーオーで戦いを挑んだのだ。
 そのトレーズがMDを使うというのは、それこそ違和感しかない。
 となると、恐らくこの作戦を考えたのはトレーズではない、か?
 いや、正確には最初に行われた各組織にトレーズへの内応者を仕込んでいたのはト
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