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奇妙な暗殺教室
テストの時間後編
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「ガルルルルルルル……」



ふとそこを見ると…同胞を殺された怒り…或は自分達の縄張りを脅かす敵を殺す為なのかそれは定かでは無いが数は50ほどの異形の姿の怪物達が臨戦態勢で丈一郎に威嚇する。


「ふっ…上等だ。どっからでもかかって来な…」



だが、丈一郎はそんな怪物達に恐怖する事なく不敵な笑みを浮かべる。



「「「ガァァ……グガァァァァァアアアアアアアアアアアッ!」」」」


そんな笑みに怪物達の怒りはいともたやすく沸点に到達し丈一郎を一刻も早く殺すために強大な爪や歯を携え殺しにかかる。



「ただよぉ…テメーら皆殺しって事で文句はねぇよなぁああッ!」



丈一郎はそう叫びながら間髪入れずに怪物達の群を己の拳1つで叩き潰しにかかる。その最中渚は隣で問題という名の怪物達に一歩の引かずに殴り殺す丈一郎を見る。



(凄い………皆んなが手がかりすら見つけられないのにジョジョはもうあんなに仕留めてる。怪物達が凄いペースで地面にめり込んだり、両手足がへし折られていてかなり酷い事になってるけど……でも、一体どうしたら僕はこの問題の手がかりを掴めるんだろう…)



その時、渚の頭に殺せんせーの言葉がよぎる。



『大丈夫、あれは未知の怪物ではありません。あのヒレからよく見てみましょう』


でも、殺せんせーこれは僕が見た事ない…アレ?…これってただのヒレなんじゃ……


『ね?よく見るとただのヒレです。問題一つ一つをく観察して…それを一つに組み合わせれば…ほら、何てことない問題になりました』


凄い……あんなに怖そうなワニの怪物が、ただの小魚になった。



『さぁ、君の手で調理してやりましょう。』



この問題なら………解ける!




丈一郎の様に派手さは無いが渚は確実に問題急所を突いて1つ1つ丁寧に問題を捌く



(殺せんせーがマッハで教えてくれたおかげでE組の生徒たちは問題文の重要な部分、解き方のコツが手に取るように分かる)



余りにも順調すぎて今までとは違う自分が解いているようにも思いえる程彼らは次の問題も、次の問題順調に解いていく。



(へぇ、渚の奴やればできるんじゃあないか…他の連中も気づくのが遅かったせいか中々の苦しんだ様だが…一先ずは安心ってとこ……ん?)




この時丈一郎はテスト前日から感じていた不穏な胸騒ぎの正体に気づくと共にある1人の男の姿が頭によぎる。



(おいおいおい…嘘だろ?)



丈一郎は今この時だけは今目の前にある現実が嘘であってほしい…夢なら覚めろと願った。しかし、これは現実であり覆しようのないものだった。



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