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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
290部分:第二十四話 劉備、剣のことを聞くのことその五
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第二十四話 劉備、剣のことを聞くのことその五

「そうよね、それって」
「力も速さも」
「かもな。尋常じゃない人だな」
「何でも昔は」
 劉備もここで話す。
「ガンダムとか何とかに乗っていた記憶があるとか」
「ってマクロスじゃないんですか?」
 反応したのはリムルルである。
「私そちらなら何とかわかりますけれど」
「そこで何でわかるの?」
 馬岱がそこに突っ込みを入れた。
「ガンダムとかマクロスって何?」
「ええと、何か記憶があって」
 それでだというのだった。
「わかる気がしますから」
「ううん、不思議ね」
「まあよくあることだな」
 草薙はこれで済ませた。
「俺もそうしたことあるしな」
「そうなのね」
「馬岱もそういうのないか?」
「言われてみれば」
 彼女にしても言われると自覚できた。
「そういうのあるかも」
「まあ声の話は置いておいてだな」
 草薙はそれは終わらせた。
「とにかく。お茶でも飲むか」
「はい、そうですね」
 劉備がにこりと笑って頷いた。そのうえでだった。
 四人でいつもの庭から建物の中に戻ろうとする。ここでだった。
 バンダナをして青い短ランをした高校生と思われる元気のいい背の高い少年が走って来てだ。こう四人に対して叫んできた。
「草薙さん、劉備さん!」
「あれっ、矢吹君」
「真吾君じゃない」
 劉備と馬岱がその彼を見て言った。
「噂をすればだけれど」
「どうしたのかしら」
「とんでもない人が来ました!」
 その少年矢吹真吾は駆けながらまた話した。
「神楽さんがです!」
「神楽って?」
 それを聞いて言ったのはリムルルだった。
「ええと、確か」
「ああ、そうだ」
 ここで言ったのは草薙だった。真剣な顔になっている。
「その神楽だ」
「三つの家のうちの一つの人でしたね、確か」
「やっぱりこっちの世界に来てたか」 
 草薙はこうも言ったのだった。
「そうだろうって思ってたがな」
「草薙さん、それでなんですけれど」
 また言ってきた真吾だった。
「どうします?」
「どうしますか」
「はい、やっぱり会いますか?」
 こう彼に問うのである。
「どうします?」
「会うしかないだろうな」
 これが草薙の返答だった。
「あいつが来るってことはそれだけでな」
「何かありますか」
「ああ、オロチか?」
 草薙の脳裏にこの存在のことが浮かんだ。
「まさか。この世界でも」
「そうですよね。いてもおかしくないですよね」
「ああ。それを確かめる為にな」
「会うしかないんですね」
「そうする。じゃあ劉備さんよ」
 草薙はあらためて劉備に声をかけた。
「その神楽ちづるってのと会ってくれるか?」
「その人もやっぱり」
「そう
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