暁 〜小説投稿サイト〜
大淀パソコンスクール
色々な意味で予兆

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「そうですね」

 いや、実際、自信を持っていい出来ですよこれは!! ……あれ? そういやさっきは自信なさそうなことを言ってたような……? まぁいいか。とりあえずもう一個ずつ、取られないうちにきなことつぶあん確保っ!

 そうして、急遽とり行われた大おはぎパーティーで、神通さんが準備してくれたおはぎのすべてを平らげた俺達は、甘いものをたくさん食べた幸せでホクホクのまま、授業に入った。

 しかし、神通さんのおはぎ……ホントに美味しかったなー。きなこのやつはもちろん、つぶあんのやつもめちゃくちゃ美味しかったもんなぁー……しいていれば、俺はきなこのほうが美味しく感じたけれど。でもつぶあんのやつも美味しかったもんなー……。なんて考えてたら。

「……」
「……?」

 神通さんが、意味深な微笑みを俺に向けていた。……なんだ? 何か言いたいことでもあるのだろうか?

「先生! そろそろ授業を!!」
「ぁあ、岸田さんすみません……」

 しびれを切らした岸田のアホに呼ばれ、考えることを一時中断する。そうだ。今日は岸田のアホを見なきゃいけないから、ソラール先輩と神通さんの授業をじっくりと見ることは出来ないな。

 ソラール先輩曰く、今日の神通さんはExcelで作ったデータベースでの、抽出と並べ替えを学ぶらしい。ソラール先輩いわく、ここで大部分の生徒さんが日本語のドツボにはまるそうだ。

 確かに、俺もプログラミングを学び始めた時は『〇〇以上』と『〇〇より大きい』の違いとか、『〇〇かつ××』とか『〇〇または××』とか、よく分からなかったもんなぁ……がんばれ神通さん!!

 一方岸田のヤロウは、今日はWordのスタイル設定というものを学ぶ。大淀さんが、同人活動を行っている仲間に相談した結果、『シナリオ全体が俯瞰出来る機能がありがたいんじゃない? 知らないけど』とひどくめんどくさそうな返答を受けたそうだ。それを元に大淀さんが考えたカリキュラムが、スタイル設定を学んで、アウトライン表示とナビゲーションウィンドウを自在に扱えるようになってもらう……というものらしい。

 俺は岸田のヤロウの隣りに座り、テキストを開いた。スタイル設定……確かこの辺に……あった。

「では岸田さん。授業をはじめます」
「はい。今日もよろしくー。今日はしっかり頼むよ先生っ!」
「はい。で、岸田さんのご要望の件ですが、とりあえずカリキュラムを組んでみました。それで……」
「それで?」
「小説全体を俯瞰出来るような機能はどうだろうかと思いまして。スタイル設定と、その活用方法を重点的に学んでいただきます」
「なるほど」

 おっ。今日はずいぶん素直だ。この前はやたらとこっちに突っかかってきたのに。

「それで、まずはスタイル設定から学ん
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