第3章 Fate/It will rival too many Seriously
第1話 ホームステイの肉食系美少年
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の過去の事であり、今の自分の指針を決めた大きな出来事の一つでもありました。
あの時の出会いと短いながらも楽しい時間を思い出した事で、彼女は自分の顔が赤くなっていることを自覚します。
「忘れられないのは仕方ないでしょ。だっての私の初恋だもん」
誰に聞かせるわけでもないその言葉。
それを自分に言い聞かせる事で、これからの自分の行く道への活力にする為なのでしょう。
「さて、あらかた片付いてあるし、そろそろ・・・・・・」
そこで気づいたのは父親の部屋から全く音が聞こえない事です。
「はぁ〜〜、おとんも昼寝してるな〜?」
自分も寝てしまったので、そこについては人の事をとやかく言えませんが、自分の荷物整理はほとんど完了しているのです。
それに引き換え彼女の父親は全く片づけをしていないのです。
「よし、まずはおとんを絶命とこから始めますか!」
何やら物騒な言葉に聞こえた気がしたが、彼女は手始めにと行動し始めます。
そして数秒後。
「ぎぃやぁあああああああああああああ!!??」
近所迷惑並みの家主の悲鳴が、彼女の家の中に響き渡りました。
−Interlude−
此処は衛宮邸の居間。
現在彼の家の住人総出で、今日からホームステイする客人の出迎えが行われていました。
机を挟んだ先に居るのは、まだ15に届いていないながらも、既に王の器として完成された金髪の美少年。西欧財閥の盟主ハーウェイ家の次期当主、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイである。
そして後ろに控える様にいるのは、護衛役のリザ・ブリンカー軍曹です。
「既にお話はついているとは思いますが、改めまして私――――いえ、ボク自身から挨拶させて頂きます。レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイです。長いので気軽にレオとでもお呼び下さい。本日より宜しくお願いします」
「いえ、こちらこそ」
レオの挨拶を士郎が代表して返答しました。
「並びに彼女は僕の護衛役で――――とは言っても、皆さんの方が彼女についてはご存知ですよね?」
「ええ、まぁ・・・」
士郎は別れ際の事を思い出し、軽く頬を朱色に染めました。
その士郎――――と言うより、衛宮邸の面々に対して言います。
「以前皆様にご迷惑を掛けたリザ・ブリンカー軍曹であります。此度は恥を忍んでレオ様の護衛として戻ってまいりました。不束者ではありますが、本日より宜しくお願いします」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
リザの挨拶を男3人は虚を突かれたように面を喰らっていますが、言った本人は気付いていません。
寧ろ、
(何か可笑しな事言っちゃった?)
今の自分のセリフを何度も心の
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