第48話 ユメノトビラ
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ら悲痛に呟き、これが本当にさっきまで忌み嫌っていたA-RISEなのかと疑ってしまう。映像で見る綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈。プライベートで話す綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈。そして今の綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈。
「認めないといけないわね......」
「ラブライブ!出場するためにはA−RISEを超える......ほんと、大変ね」
「叶わないよ」
あの絵里や真姫ですら悲観的な感想を持つ事で、μ'sなやわ指揮が下がっていくのがわかる。
これが、A−RISEとμ'sの違い。
───持つ者と持たざる者の差。
才能を持ってして現れたA−RISEと、未だ才能を世間体に露呈していないμ's。
......俺は、あまりにも彼女達に危険な場所に立たせているのかもしれない。
いける!諦めるな!なんて強がりを言えば、またどれだけ傷つけるかわからない。
圧倒的な実力と才能の差、それを見せつけられた後の大敗。
今回のライブはそういうライブ。
だけど、既にネガティブになっているμ'sを誰かが止める必要がある。
俺は......
あの時の......穂乃果と、海未と、ことりの3人のファーストライブを思い出した。
あの時は、誰も来なくて、今までの努力が報われないかもしれないというそんな境地に立たされていた。
だけど、今は違う。見てくれる人がいて、μ'sを評価してくれるライバルがいて、支えてくれる仲間が大勢いて。
なのに、する前から諦めるなんてことは出来ないし。
今の穂乃果ならきっと......
「なんで諦めようとしてるの!みんな!」
俺らが進む道を導いてくれる声。
明るく、力強い穂乃果の一言は俺たちに力をくれる。
「何もしてないよ!何の為に今まで私達は頑張ってきたの!?ここで何もせず指を加えて負けを認めるため?凄いねってA−RISEを褒めるため?違うよ!絶対違う!ここで諦めようとしちゃダメ!!ここで諦めたら私達は何の為に毎日頑張ってきたのかわからなくなるよ!!!」
それはかつて、俺が穂乃果と海未、ことりに向けた言葉。それを今度は穂乃果が自分の意志をのせて受け継いで、みんなに届ける。
感情論ではあるけれど、みんなの気持ちを奮い立たせるには充分だった。前を歩かせる為には、充分すぎる事だった。
「私達は負けない!他のスクールアイドルにも、A−RISEにも!絶対負けたくない!!」
力強く握られた拳を前に突き出して、ピースのサインを見せる。それを見た他
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