その名は岸田。小説家志望
夜
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挿入される表がどんなものか確認して、それで大丈夫なようならクリックすれば、その表が挿入される」
「ふんふん」
「とりあえず今回は5行3列の表がほしいから、縦に5列、横に3列になるところでマウスをクリックしてみ」
「はーい」
言われるままにクリックする川内。5行3列の表が挿入され、『ぉおっ』と声を上げていた。こいつ、いつもびっくりしてるなぁ……
「そこの一マス一マスに文字を記入できるから、クリックして入力してくんだ」
「りょうかーい」
「途中一行がぶっとくなっちゃう時もあるだろうけど、あとで調整するから気にせずやれいっ」
「はーい」
今回作る表の、『参加可能艦種』と『勝敗の決し方』の項目は、中の文章が二行になる。だから入力中はどうしても他の項目に比べて縦の幅が二行分になってしまうのだが……そこはあとで調節する。
……なんかしらんが、急に鼻がむずっとした。
「えぐしっ!?」
「風邪?」
「いや、むずってしただけだ」
「ふーん。誰かがせんせーの噂してるのかな?」
「お前は故郷のおばあちゃんかっ」
「うへっへっへっ」
「えぐしっ!?」
「とりあえず口は押さえた方がいいよ?」
「す、スミマセン……」
俺への突っ込みの傍ら、バシバシと表に項目を入力していく川内。こいつもタイピングが早くなったなぁ。かな入力だから、ローマ字の組み合わせを覚えなくてもいいってのが功を奏しているのかも知れない。
「ねーせんせー」
「んー?」
「かっこ“()”ってどうやって入力するんだっけ?」
「“かっこ”で変換。もしくは“ゅょ”って入力して、f9で変換」
「ほいほい」
そうしてしばらくの後、入力は完了。『提督の扱い』という項目がどうにも気になるが……これは聞いても大丈夫なのか?
「なー川内」
「ん?」
「この『提督の扱い』の変更後がさ。『賞品』ってなってるんだけど……なんだこりゃ?」
「提督って言ったらさ。鎮守府の艦娘みんなのあこがれだからねー。だからこうやって、大会なんかで提督をみんなで取り合う鎮守府ってのも、あるかもしれないね!」
マジか……ただのハーレムじゃないかそれじゃ……しかも艦娘っていえば、全員が可愛かったり美人だったりとかしてたよな確か……どんだけ煩悩の天国だったんだよ……。
「ちなみにお前は?」
「私? 私は別に」
だよなぁ……こいつが男の前でデレッデレになってるとこって想像できないもんな……。
「だってうちの提督、夜戦に全然付き合ってくれなかったしね。中年だったし」
「貴公……」
やっぱりそこかよ……ソラール先輩すみません……先輩の口癖、完全に伝染ってしまいました……。
さて、ここからは作成したプリントの書式設定だ。まずは表
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