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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
昔々の物語
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ルタロス》でエルザやナツが拘束された時に使用された魔封石を使ったものだった。

ガチャッ

手錠で魔法を封じ込めることに成功したソフィアは、他の暗殺隊に助けられては元も子もないので、一度撤退して牢屋に叩き込むことにした。

「ほら、立って立って」
「うぅ・・・」

ソフィアよりも敵の方が体が大きいため、意識を失わせずに拘束し、牢まで一緒に歩いて連れていかせることにした。その際魔法を封じられたルナは、変身していたソフィアの姿から、彼女自身の姿へと戻っている。

「ねぇ、教えてほしいことがあるの」
「??何?」

動きを封じているのをいいことに体をベタベタと触っているソフィアを振り払おうとしながら、ルナは気になっていた問いをぶつけてみることにした。

「なんであなたは操れなかったの?」

絶対的な自信のあった魔法。だが、それは彼女に一切通用しなかった。その理由が思い当たる節がなく、どうにもモヤモヤする。

「そんなの簡単だよ。あなたの魔法は相手にその姿が自分だと本能的に思わせること。それがソフィアに効かなかった理由」

意味がわからず、首をかしげるルナ。そのどこに攻略の糸口があるのか、彼女には皆目検討がつかない。

「それのどこに問題が・・・」
「えぇ!?まだわからないの?」

ソフィアは拘束されているのをいいことに、自分よりも背の高い女性の頭を軽く叩いた後、確信へと話を移す。

「自分の姿にあなたがならなければ、操られることはない。ソフィアは()()姿()をソフィアだと思ってないの」
「え・・・」

思考が停止する。変身魔法と言うわけではないだろうし、ルナが知っている彼女の姿はこの状態で間違いないはず。それが違うというのは、意味がわからない以外の何者でもない。

「本当のソフィアはね・・・」


















シリルside

「あれが本当のソフィアじゃない?」
「それってどういうこと?」

ウェンディの言葉の意味がわからず、目をパチクリさせている俺とシェリア。そんな俺たちを見たウェンディは、ポケットから一枚の写真を取り出す。

「これ、ソフィアからもらったんだけど・・・」

手渡された写真に視線を落とす。そこには小さな女の子二人と、その両親と思われる人物たちが写っていた。

「「かわいい〜!!」」

ロングヘアの二人の少女・・・どのくらい年齢が違うのか、頭一つ分ほど身長が違う彼女たちは、この上ない笑みでピースをしている。

「その小さい子・・・ソフィアなんだよ」
「「え・・・」」

何気なく告げられた衝撃の事実。しかし、その写真の少女たちを見て、頭が混乱してしまう。

「え?これが
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