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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
昔々の物語
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でもソフィアの表情は変わらない。

「大体聞きましたよ。相手に『あれは自分だ』と一瞬でも思わせれば操れるんですよね?」
「あら?知ってたのね」

様々なことを調べることができる古文書(アーカイプ)を使用するヒビキがいるため、魔法の細かな情報等を簡単に入手することができる。

(そこまで知ってるのに、なんでこの子はこんなに自信満々なの?)

自分の魔法のことはきちんと理解した上で、対抗策があるらしく戦いを挑んでくる少女。頭の中に疑問がいっぱいでルナは混乱していたが・・・

「まぁ、そんなのどうでもいいか」

自分の魔法が攻略されるわけがないという自信から、行動に移ることにする。

「ソフィア、その場から動かないで」

ヒビキの古文書(アーカイプ)では知られていないのだが、実はルナは変身した相手の大まかな情報を脳内に入手することができる。プライバシーの侵害のような魔法だが、他者に気付かれたことはないため全く問題ない。

(これで動きを封じて・・・)

ゆっくりと接近し、手刀を降り下ろそうとするルナ。そして腕を降り下ろした時、

ヒョイッ

ソフィアが一歩下がり、その攻撃を回避したのだ。

「え?」

予想外の出来事に目を疑う。確かに敵は始めから攻略する方法があるように示唆していたが、ハッタリだと思っていたため、気にしていなかった。
それなのに、本当に目の前の少女を操ることができておらず、混乱してしまう。

「ウソでしょ!?」

偶然、たまたま逃れただけなのかもしれない。そう考えたルナは体を動かし、同様な動きをするかをチャックするが、ソフィアはそんなことなどお構い無しに突進してくる。

「そんな・・・」

破られるはずがないと思っていた、自信満々だった魔法をいとも容易く攻略されて、失意のどん底に陥る女性の腹部に、ソフィアの拳が突き刺さる。

「なんで・・・私の魔法が・・・」

魔法を奪われてしまっては、もはや反撃の余地など微塵もないルナは、ソフィアに次々に繰り出される攻撃にただただ打ちのめされている。

「あなたの魔法はすごいんだよね。だってシリルを操れるんだもん」

見た目とは異なり、シリルがかなりの強者なのはフィオーレならみんなが知っている。それは当然ソフィアも認めており、彼を操れるルナを純粋にすごいとはわかっている。

「でも、物事には相性があるんだよ。ソフィアにはあなたの魔法は通じない。ただそれだけだよ」

さらに攻撃を繰り出し、敵が意識を失いかけたところで、地面へと押し倒す。

「あとはこれで封じて終わりだね」

立ち上がることなどできそうにない女性を見て、お尻を触ったりしながらポケットから不思議な形の手錠を取り出す。それは、以前|冥府の門《タ
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