昔々の物語
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
昔々、ある町にとても可愛らしい二人の少女がおりました。
二人は長く、美しい髪をしており、同世代の男女から大変な人気がありました。
優しい両親と共に四人で暮らしていた少女たち。周りには常に仲の良い友人たちがいてくれ、とても幸せな日々を送っていました。
しかし、その幸福は、そう長くは続くことはありませんでした・・・
シリルside
「ねぇ、ウェンディ」
「何?シリル」
敵の襲撃を受け、城外から激しい戦いの音が聞こえてくる。本当は気を抜いているわけにはいかないのだけど、どうきても気になることがあり、それを確認しないわけにはいかない。
「ソフィアの秘策って、結局なんだったの?」
一ヶ月前に、俺やサクラを操ったルナと呼ばれる女性と対決することが決まったソフィア。でも、ルナは変化した敵を自在に操ることができる非常に厄介な相手。でも、その魔法から逃れる術があるという彼女は言っていたのだけど、どんな秘策なのか全然わからない。
なので、ウェンディがそれを聞きに行ってくれたんだけど、どういうわけか今の今まで話してくれなかったので、今このタイミングでならどうだろうかと質問してみたのだ。
「あたしも気になる!!ウェンディ全然教えてくれないんだもん!!」
この場に一緒にいたシェリアもソフィアの秘策には興味津々。ウェンディは「また今度ね」というだけで、全然内容を明かしてくれないけど、そろそろ回答してくれてもいいんじゃないだろうか?
「う〜ん・・・」
俺たちに詰め寄られて頭を悩ませる天空の巫女。彼女はしばし脳内で格闘を繰り広げる。
「もうバレる心配もないし、いいかな」
自分に言い聞かせるようにそう呟いたウェンディは、俺たちの方へと体の正面を向ける。
「ねぇ、ソフィアの特徴で一番最初に思い付くのって何?」
こちらが質問しているのに、相手から質問返しが来るとはこれいかに。だけど、そのまま押し問答しても仕方ないので、素直にソフィアの思い付く特徴を挙げてみることにした。
「変態」
「レズっ娘」
ソフィアで真っ先に連想できるワードといえばこの二つだろう。なので素直にそう告げると、質問した少女は首をブンブンと横に振る。
「違う!!中身じゃなくて見た目!!見た目で一番最初に思い付くのは!?」
質問の意図を理解していなかったことに申し訳なさを感じつつ、改めて質問の答えを考える。でも、その答えに至るのに、そう時間はかからなかった。
「「銀髪」」
愛らしい見た目もまぁ印象的といえば印象的だけど、それよりも先に思い付くのはあの長くてサラサラの銀髪。あれはまさしく天性のものなんだろうな。女子としては羨ましい髪質ではあるだろう
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ