第4話
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後
「ついに恐れていたことが起こっちゃったか」
郭図が持ってきた報告に頭を抱える。歴史通りに何進が誅殺され、宦官の皆殺しに出た袁紹ちゃんたちが失敗。陛下達を連れ去られ、董卓が保護し、そのまま相国にまでなってしまった。そして呂布は董卓の元に。指揮権は直接じゃないけど董卓が握っているから反董卓連合を組んでも勝ち目はない。
いや、諦めるのはまだ早い。何か方法があるはず。一番有効な手段、分進合撃。これしかない。時間は掛かるかもしれないけど、タイミングを合わせれば、駄目だ。通信機器がない以上タイミングを合わせることが出来ない。最悪各個撃破されて終了だ。というか、オーフィスちゃんが本気を出せば、匂いで分進合撃を悟られる。
かと言って史実通りの水関・虎牢関のルートだと横振りの斬撃飛ばしで全滅だよね。先行して押さえ込むしかないかな。まあ、300秒保てばいいかな?
その前に反董卓連合なんて組まれないように動くほうが大事だよね。蘭ちゃんにどんどん道を整えるように指示を出して袁紹ちゃんを満足させておかないと。
「すまんな。オレに毒は効かんよ」
「そんな!?」
「毒手の全身版みたいな物だろうが、所詮は対神秘を持たない毒だ。オレは毒と呪いを司る龍。生半可な毒はスパイスと変わらん。それから一つ、唇を簡単に許してんじゃないの!!抱きつくだけで十分だろうが!!」
「……えっ?」
「ほらほら、気合入れなさい!!今日中にこの荷物を届けないと違約金を払うことになって給料が減るわよ!!」
今の私は袁紹軍での内政実働部隊隊長兼商会の会長を務めている。国の血液たらんと日々邁進を続けている。
「商会長、後方から騎馬が一騎。えっと、白っぽい、いや青っぽい華の旗を振ってます」
「クラリッサさんから?頭取、後を任せるわよ。絶対に間に合わせなさい」
荷馬車から飛び降りて伝令と思われる騎馬を待つ。
「蘭様で間違いないでしょうか」
「そうよ。クラリッサさんからかしら?」
「はい、至急お戻り下さい」
「あちゃ〜、これは最悪なことが起こるかな?君、生き残りたいなら退職届早めに出したほうが良いわよ」
「はい?」
「これから負け戦が起こるのよ。超大規模な屠殺場が出来上がる。死にたくなかったら今すぐ兵を止めたほうが良いわよ」
「我々が負けるのですか?」
「相手、飛将軍よ。3万の賊を一人残らず首だけにして身体は配下の狼に食わせたって噂の」
「ですが、噂でしょう?」
「残念だけど事実なのよね。ついでに狼は5000頭、まとめ上げるのは虎よりも大きな3頭よ。その3頭は並の武将よりも強い。既に華雄って言う武将が食われて死んでるのよ
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ