第4話
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来るだけ楽しみなさい」
「そうですね。では、聞きます。守れていましたか?」
「守れているはず。寂しい時もあったけど、またスコル達と出会えた。それにお母さんたちにも」
そこまで言った所で我慢ができなくなったのかオーフィスちゃんが涙を流しながら簪ちゃんに抱きついた。
「お母さんお母さんお母さん」
「はいはい、私は此処にいますよ、オーフィス。甘えん坊なのは変わりませんね」
そうは言うけど、元ちゃんと再会した時は大体皆同じような状態なんだけどね。とりあえず、このまま戦わずに済んでよかった。普通に立っているようにみえるけど、身体のあちこちがガタガタになっちゃってるから。
「飛行とか龍化の封印が解けた!?ちょうどいいわ!!ひゃっはー、汚物というかレイプ魔は消毒じゃあ!!」
水関での虐殺から2週間、董卓軍は粛々と中華全域を支配下に収めていっている。私達三人は一応捕虜という形でオーフィス、呂布の元にいる。賈クは文句を言おうとしていたけど、威嚇されて黙った。董卓は家族が一緒に暮らすのは普通のことだし、直接的な配下ではない恋の、オーフィスの真名、好きにすればいいと言ってくれた。そういう経緯で首都である洛陽から少し離れた場所の土地に申し訳程度に柵を作って狼達の牧場みたいな感じになっている場所の側の屋敷で現士郎を待っている。
そして、狼達の牧場の一角には骨が大量に山のように積まれている。殆どが人骨だというのが異様だろうが、中には竜の骨も混ざっている。少なくとも20頭ほどかしら?頭蓋骨が20個ほどありますから。
久しぶりに皆でのんびりしながらスコル達や狼達のブラッシングや料理を作りながら暮らしていると、西の方から大規模な索敵魔術の波が押し寄せてきた。荒々しいけど、元士郎しか考えられないので庭に出て待つと、西の空に見慣れた龍の姿を確認した。狼達は驚いて東側に逃げているけど、スコル達は私達の側で待機している。しばらくすると龍の姿がどんどん大きくなり、また小さくなってヴリトラの姿から元士郎の姿に戻る。
「やっと会えたーー!!もうボスラッシュはお腹いっぱいだーー!!」
元士郎がそんなことを言いながら私に抱きついてきた。ボスラッシュは大規模戦闘のことだろうとは思うけど、一体何と戦っていたのだろう?
「お疲れ様、元士郎。それからオーフィスだけじゃなくて、スコル達もいるよ」
「お父さん!!」
私が離れると同時にオーフィスたちが元士郎に抱きつく。
「よ〜しよし、久しぶりだな皆。元気にはしていたみたいだな」
押し倒されながらも器用に皆の頭を撫でている。
「ほらほら、一回離れて。今日はご馳走を、オーフィスのフルコースを再現して用意してやる
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