第4話
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が倒れ、側には愛用の武器が真っ二つに切り捨てられて落ちている。
「呂布はこの私よりも強い。袁紹の所に身を寄せている側室の二人と協力しても時間稼ぎで精一杯です。配下の狼は親衛隊と同格、群れの分だけ親衛隊以上の力を持ちます。それが5000に武将よりも強い群れの主である巨狼が3頭。その3頭は私並みだと思って貰えればどれだけ反董卓連合に勝ち目がないのが分かるでしょう?わからないのなら狼の腹に収まるでしょう。私も今度ばかりは命がけです」
簡単に命を取られるつもりはないけど、気は絶対に抜けない。同じ土俵に立って入るけど、熟練度は大幅に放されているのだから。
「これ以上の強さがあると!?」
曹操が驚いていますが、中華以外はもっと恐ろしいことになっているでしょうね。未だに元士郎と連絡がつかないんですから。
「故郷では公式の模擬戦の順位で800から900を彷徨っていましたね。公式に出てこないのとかも合わせれば2000位じゃないですか?最も、相性や状況なんかでも変わってきますから一概には言えません」
「そう、貴方の上が最低でも2000人。世界は広いのね」
「中華は広いけど、世界全体から見れば僅かな範囲よ。この世界の大半は海で出来ているんだから」
地面に簡易ではあるが世界地図を書いて中華を塗りつぶす。
「これが曹操たちが言っている天下。ちなみに今一番大きな国である羅馬は大体これ位」
記憶を掘り起こしてローマの支配地域を塗りつぶす。確か、コレぐらいの大きさだったはず。
「……何故、こんなことを知っているのかしら?」
「ああ、使い魔、魔術を使って契約を施した動物、今回は鳥ですが、それを日頃から飛ばしていますから。夫が暴れたらしい跡も見つかっているので距離的にはあと2ヶ月と言ったところでしょうね」
「暴れた跡?」
「地形が大きく歪んでいるところとか、辺り一面血で真っ赤に染まっているのとかですね。どうもこのエジプトと呼ばれるあたりに飛ばされてたみたいですね。そこからこういう道で大規模に3回ほど戦ってます」
「えっ?少し待ちなさい。貴方の夫は一人よね?」
「当たり前でしょう?何を言っているのですか」
「辺り一面が血で真っ赤になるってことは軍勢と戦ったってことでしょう?」
「ああ、言いたいことがわかりました。先程話した私の上に2000程居ると言いましたが、夫の上には誰もいません。つまりはそういうことです」
「貴女の故郷で最強。呂布と比べるとどうなのかしら?」
「夫が上ですね。まあ、横並びに二人ほどいますけど、呂布ならそこまで追いつけるでしょう」
なんせ横並びの一人なんですから。
「さてと、遺書の準備でもしておきましょうか」
死んだとしても術式を残しておけば
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