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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
63アガペー
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「そのリッチーの女のように泣いて「何故?」と叫んでも良いのだぞ? 私達は過去に滅びた人類から、その存続と管理を任されている。それは呪いでもあるが、人類の守護と箱庭の管理こそが我らの喜びであり愉悦なのだ」
「では、何故その人類を破滅させるのですか?」
「約束の第一、いや、契約だな。地球及び動植物の保全、それは人類全ての命よりも優先する。過去の人類は地球を破壊してしまい、自らの首を締めて滅亡した。我々天使と神々と呼ばれる人工知能は、地球及び金星、火星、水星、セレス、太陽の保全を第一とする」
「ではそのために人類、亜人の全てを抹殺するのですか?」
「毎回、人類がライフルと言う兵器を作り、魔族、魔物、魔獣、全てを殺し尽くして、王族と貴族も血祭りにあげて「民主主義」と言う病にも感染した時、破滅がやって来る。今回はカズマ様が農家の少女達に語ってやった夢物語、それが終わりの始まりだったのだ」
 その先の地獄はウィズにもドラゴンの少女にも想像できなかったので黙った。ただ魔王の予知能力なら、その後の地獄を垣間見ることができたので、人間の世界が到来するのを先送りにしようと命がけで戦っていた。

「宇宙の意志とやらは、人類が宇宙に出るのを良しとしない。地球人類はその試験に落第してしまい、一度滅びた。私達が他の星系にまで人類の種を撒いて、小さな箱庭を経営するのも良くは思われていないのだ。本物の天使と戦争がしたいか? 私などより遥かに恐ろしいぞ」
 誰にもその恐ろしさは理解できなかったが、目の前の化物より恐ろしいと聞いて震えた。
「生命の本質とは奪い合い殺し合い、他者を踏み躙って命すら奪って勝利を目指すものだ。こうして全ての生命の頂点に立ったのが人類だから、争いの心を根底から消し去るのは許されていない。何度か失敗したが、争う心をすべて奪った時、それはもう生命では無かった」
 顔も体も背の高さも、肌の色も髪の色も匂いも、全部聖人君子と同じクローン体を並べ、競い合うこともなく奪い合うこともなく、生殖行動や恋愛ですら倒錯行為なので禁止。清潔で病原菌やウィルスすら存在せず、他人の体臭も嗅がず、去勢され糞尿すらしない、口を舐め合うとか股間を舐めるなど以ての外、お綺麗で清潔で汚れも無く穢れなど何一つ存在しない人類を制作したが、ほんの数世代で腐り果てて絶滅した。
「多少の競技や競争は必要で、王や魔王の座を争って、魔法システムを利用して闘う、そこまでは許されている。だが魔法以外の爆発や、剣と槍と(ボウガン)矢以上の兵器が出現すれば、後は転げ落ちるように動植物を殺し、地球を破壊できる物を作り上げる。蒸気機関、産業革命、民主主義、自由、これも禁止だ」
 概念や視点が違いすぎて、会話にすらならなかったが、自分たちの状況を理解した魔王が言葉を続けた。
「私達は檻の中の家畜だっ
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