最終章:夢を追い続けて
第50話「去る者と残されるもの」
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になってしまった。」
「そう、だな....。」
こうなったのは自分の責任だと、桜は束の言葉にうなずく。
「責任、取らなくちゃな。」
「桜...さん...。」
桜の名前を呟きながら眠るユーリの頭を、桜は優しく撫でる。
「っと、束がここにいるって事は、確認は終えたのか?」
「まぁねー。確認できたのはあっ君達の子を合わせて21機。予想より多かったかな。まぁ、それだけISの事を見てくれてる人もいるという事だね。感心感心。」
「千冬に“想起”を置いてきたし、今の所はなんの滞りもないな。」
束は桜の隣に座り、先程終えた作業の結果を桜に伝える。
「次が一つ目の課題だな。」
「そうだねー。」
「混乱に陥る世界を、どれだけ鎮圧できるか...。」
ISがいつものように動かせなくなったため、世界中は大混乱になっている。
そして、それに乗じてテロなどが起きる可能性も高い。
それを抑えようと、桜たちは次の策を練るのだ。
「差し当たっては、お礼をまだ送ってなかった彼らに、プレゼントでも送ろうか。」
「そうだねー。朝起きたら郵便受けに、って感じでサプライズだね。」
ただし、“真剣に考える”というのは二人の性に合わないらしく、いつものお気楽な感じの雰囲気に戻ってしまう。
尤も、だからと言って行動などまでお気楽になる訳ではない。
「ゴーレムを抑止力にするか?」
「それが楽かもねー。でも、それだけじゃ足りなさそうだし、もう一度世界中にハッキングする?...と言っても、お馬鹿さん達は忠告を聞きそうにもないけど。」
「そう言う時は問答無用で叩き潰せばいいさ。それに、調べた限りじゃ、俺達が最終的に目指している事に賛同してくれる連中もいるぞ。...まぁ、やり方には反対してるけど。」
「おー、それは良かったね。やり方は反対してくれて一向に構わないよ。ISが本来の目的で乗られるようになればいいんだからさ。」
飽くまで、二人の目的は“ISが宇宙に羽ばたけるようになる”事。
過程がどうであれ、ISを以って自由に羽ばたけるようになるのが目的なのだ。
「....ん...ぅ...。」
「あ、起きたみたいだね。」
「ああ。」
そこで、ユーリが目を覚ます。
「....あ、れ....?」
「起きたか?ユーリちゃん。」
「桜...さん...?」
状況を把握するのに、少し手間取るユーリ。
何せ、目を開ければ仰向けにも関わらず目の前に桜の顔があるのだ。
そして、どういう状況になっているのか理解したユーリはみるみる顔を赤くする。
「えっ、わ、私...!?」
「おー、わかりやすいぐらいに慌ててるねー。」
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