ガンダムW
1722話
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直、私としてもこのような手段は趣味ではないのだが……そうも言ってられなくてね』
「随分と、エレガントじゃない手段だな」
俺の言葉に、トレーズはただ笑みを浮かべて受け止める。
まぁ、本当にこの手段がエレガントではないのかと言えば、そうだとは言い切れない。
俺にはその辺りの判断がそこまで完璧に出来る訳ではないのだが、原作でもMDのテストに乱入したトレーズは兵士を使ってツバロフを殺そうとした。
それは、現在のこの状況と似通っていると言ってもいい。
勿論規模という面では大きく違うのだが。
『ふふっ、そうかもしれないね』
そう言いながらも、トレーズは紅茶を一口飲む。
落ち着いている様子は、いっそ憎たらしいと言ってもいい。
……にしても、さて、これからどうしたものか。
敵の数はざっと見たところ30人近い。
それだけなら問題はないのだが、この場合は銃口やら刃先を突き付けているところだ。
誰かが何かを行動しようとすれば、すぐに引き金を引くなり、刃で斬り裂くなりといった真似が出来る。
俺と綾子だけの身体能力で、この状況をどうにかするのは……難しいだろうな。
どうしても順番に片付けていけば後ろに回された兵士程に時間的な余裕が出来る。
かといって、デュオや五飛といった面々では、まだそこまでの身体能力はない。
そしてこの場にいる者達はこれからのW世界を引っ張っていく者達であり、ここで殺される訳にはいかない。
仕方がない……か。
小さく溜息を吐き、俺は覚悟を決め……行動に移す。
「死ね」
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