ガンダムW
1722話
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たのか分かるのではないかね?』
「このタイミングでこんな真似をするんだ。まさか、大人しく投降しにきた……なんて事じゃないのは間違いないだろうな」
デルマイユの口から、公式にロームフェラ財団が降伏するという言葉が口に出される前に、こうして姿を現したのだ。
何か独自の考えを持っているのは間違いないだろう。
それが何なのかというのは……それこそ、現在の地球の情勢や、トレーズの性格を考えれば分からない筈がない。
「オペレーション・デイブレイクは失敗したと思うんだがな」
オペレーション・デイブレイク。
その言葉に、会議に参加していた者達のほぼ全てが表情を強張らせる。
それが何を意味しているのかというのは、それこそ誰もが知っていたからだろう。
鉄面皮と呼ぶに相応しいヒイロですら、その名前に表情を変えていた。
そう考えれば、今の俺の一言がどれだけの衝撃を与えたのかは明らかだろう。
……ましてや、原作だとヒイロはオペレーション・デイブレイクでノベンタを含めて連合軍の穏健派を纏めて殺してしまっていたのだから。
『そうだね。君達シャドウミラーという存在を過小評価してしまったのが致命的だった。だが……今は違う。シャドウミラーがどれ程の力を持っているのか分かった、今なら……君達をこちらの考えに巻き込む事は不可能ではない』
オペレーション・デイブレイクが開始された時、俺達シャドウミラーの存在は決して有名な訳ではなかった。
いや、勿論それなり以上に名前を知られてはいたが、それでもまだ全世界に名前が知られているといったところではなかった。
エアリーズ部隊の訓練を始めとして、色々と活動していたのは間違いないのだが。
それでも当時の動きは、OZと完璧に敵対するといったものではなかったし。
それが一変したのが、トレーズが口にしたオペレーション・デイブレイクが起きてから。
連合軍に雇われ、OZの部隊を次々に撃破していった俺達シャドウミラーは、その実力をこれでもかと連合軍に、世間に……そしてOZに見せつける形となった。
ましてや、OZにとっては頭の痛い存在だったガンダムですら部隊に組み込んでいったのだから、シャドウミラーがどれだけ邪魔な存在なのかは考えるまでもないだろう。
それがオペレーション・デイブレイクが始まってからそうなった以上、トレーズが言っている今なら俺達を自分達の行動に巻き込むのは不可能でないというのは……おかしくはない、のか?
実際、こうして俺達シャドウミラーがいるというのを理解した上で行動を起こしているのを見る限り、トレーズの中にはこちらに対する勝算が何かあるのは間違いないだろう。
もっとも、それを受け入れるかどうかというのは別の話だが。
「それで、結局お前は何をやりたいんだ
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