暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1721話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うものが存在しない不老である以上、これ以上年を取るという事はない。
 外見年齢は……つまり、このまま変わらないという事を意味している。
 ああ、でも年齢詐称薬を使えば……いや、面倒が増えるだけか。

「ともあれ、ロームフェラ財団の持つ戦力、OZは壊滅した。正確にはトレーズ派と名乗っている勢力はまだ健在だが、そちらはロームフェラ財団の指揮下にはない故に除外している」
「……うむ」

 これについては、内乱をしている以上誤魔化しようがないと判断したのか、デルマイユも大人しく頷きを返す。
 あれだけ堂々と戦いを繰り広げていれば、それは誤魔化す事が出来ないよな。

「つまり、ロームフェラ財団には既に所有する戦力はない」
「戦力は残っている」

 デルマイユがこう強弁するのは、やはりこのままだと一方的にロームフェラ財団が譲歩する結果となるからだろう。
 元々、財団派が壊滅した以上、戦力的な裏付けがないというのでは、連合軍にいいようにされるだけだ。
 もっとも、ロームフェラ財団には出来るだけ消耗して欲しい以上、こちらとしても黙ってそれを聞いている訳にいかない。
 ノベンタとデルマイユの言葉に割って入ろうとしたのだが……

「各貴族がそれぞれ雇っている私兵だろう?」

 俺が口を開くよりも前にそう真実を口にしたのは、セプテムだった。
 元々OZを嫌っていたセプテムだ。
 当然そのOZの後ろ盾となっており、それどころか資金や技術的な面で連合軍に対する強い影響力を持っていたロームフェラ財団を、出来るだけこの場で責め立てようというのだろう。
 これは別に、今までの鬱憤からの行動という訳ではない。……いや、完全にそれがないとは言えないけど。
 こうして降伏はしたものの、ロームフェラ財団そのものは何気にまだ多くの力を残している。
 特に資金的な面で考えれば、それこそまだ継戦能力はあるのだ。
 そしてMDの生産はまだ出来る以上、ロームフェラ財団は決して侮れる相手ではない。
 もっとも、向こうも向こうで余裕がないのは事実だが。
 OZという実戦部隊をなくしてしまった以上、幾らMDを生産してもそれを指揮出来る人物がいない。
 MDはAI制御されているのだが、それでも全てを完全にプログラムで制御出来ている訳ではない。
 戦闘の開始や終了、狙う標的、狙わない標的……その他様々な判断は、人間がしてやる必要がある。
 この辺り、W世界のAI制御技術が決して高い訳ではない事を現していた。
 勿論ハワード達のような科学者が本気になって無人機を開発しようと思えば、より高性能なMDも開発出来るだろう。
 だが、世の中というのは上手く出来ているもので、ハワード達はそれをやろうとはしない。

「サ、サンクキングダムとしては、現在の地球圏の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ