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転生とらぶる
ガンダムW
1721話
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ある訳でもないし、ある意味当然なんだろうが。
 ここに凛でもいれば話は別だったのかもしれないが、残念ながら凛はピースミリオンの艦長として宇宙にいる。

「何故と言われてもな。出席するように要請があったからだが? まさか、要請もなしに、わざわざここに来るような真似をする筈がないだろ?」
「だから、何故出席しているのかと聞いている。この会議は、あくまでもこれからの地球圏の事を話し合う場だ。一介の傭兵団如きが出てくるような場所ではない」
「そう言われてもな。こっちは正式な依頼でこうして来てるんだが? それに……これからの地球圏についての話し合い、ね。物は言いようだな」

 実質的にはロームフェラ財団の降伏に関する交渉なのだが、デルマイユは意地でもそれを認めたくはないらしい。
 プライドの高さが災いしている形だ。
 ……いや、プライドの高さ云々を抜きにしても、デルマイユの所有している屋敷や別荘から金目の物を盗んでは破壊していったんだから、俺にいい感情を抱けという方が無理か。
 それをシャドウミラーがやったとデルマイユが知ってるかどうかは分からないが。
 もし知らない状態でこれなら、事実を知ったらかなり酷い事になりそうな気がする。

「貴様っ!」

 そんな俺の態度から、自分が侮られていると判断したのだろう。
 デルマイユが顔を真っ赤にしながら、座っている俺を睨み付けてくる。
 そんなデルマイユの反応に呼応するように、デルマイユの護衛としてやってきた者達も緊張した雰囲気を出す。
 せめてもの救いは、ここに入る時に武器の類は全て預けていたという事か。
 だからこそ、もし戦闘になっても生身での殴り合いとなるのは間違いない。
 そして……ここには、俺と綾子がいる。
 デュオや五飛も、生身での訓練を俺や綾子と行っている事もあり、その辺の軍人程度ではどう足掻いても勝ち目はないだけの実力を持っている。 

「そこまでだ!」

 そんな緊張した雰囲気を破ったのは、意外な事に……もしくは順当にと表現すべきか? ともあれ、この場で一番上の地位にあるノベンタだった。

「デルマイユ公、貴方が今回やって来たのは幾ら因縁があるからとはいえ、シャドウミラーと敵対する為ですか? 違うでしょう」
「ぐぬぬ……」

 不満そうにしながら、それでもデルマイユはそれ以上何かを言うような事もなく、黙る。
 プライドが邪魔をしているとしても、さすがにノベンタに対して強く出るような事は出来ないんだろう。
 ……この辺り、俺の外見とかも関わっているのは間違いない。
 正直なところ、面白くないと言えば面白くないんだが、こればかりはどうこう出来る事でもないしな。
 俺は混沌精霊として、これ以上の外見年齢になれるのかどうかも分からない。
 寿命とい
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