第二十六話 飛鳥!南流喧嘩殺法習得!?
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心配してくれたことに心がホッコリしてくるD飛鳥。
そして妖怪も一つ目小僧や唐笠小僧も加わって総出でDを探していたらしい。
「妖怪の皆もこんなに居たとは・・・この世は科学で立証できないことがまだあるんだな」
「まぁ・・・この島は人が忘れた物が集まった島だからな」
「小兵衛さん?」
「この妖怪たちも昔は本島に居た・・・けど人が妖怪の存在を信じなくなり行く場を失った奴らはこの島に来た・・・ある意味・・・この島は人が失ったものがあるのかもな」
小兵衛の難しい話を聞いたD飛鳥すると
「坊や〜これ食べとくれ〜♪」
隣のトメ婆さんから大根の煮物を渡されるD飛鳥。
そして
「みんな〜出来たよ〜」
「「「おお!待ってたぞ〜」」」
島の女性衆が各々大きな鍋を持って吸物を作ってきてくれた。皆が集まり色取り取りの食卓になっていく小兵衛の家。
その光景を物珍しい様子で見るD飛鳥。
すると天狗がある事を思い出した。
「そういや小兵衛の爺さん!今年の武闘祭は出るのか?」
「武闘祭?」
「何だ?お前知らないのか?この島では年に一度蒼獅子の前で自分たちの技を競い合う祭りだ・・・そこを勝ち抜いて男になって島から旅立っていく奴も居れば、負けてから自分の中の何かを乗り越えようと挑戦しに来る奴もいる」
天狗の言葉にD飛鳥は頷いてみると・・・
「ウチからはこいつが出る」
「えええええええええええ!?」
小兵衛に無茶ぶり言われて仰天するD飛鳥。
「お!また不良少年を更生させる目的で武闘祭に出す気だな?」
「て!俺不良少年じゃ「細かい事は良いんだよ」はぁ・・・ま・・・いっか」
不良少年扱いされてしまったD飛鳥が小兵衛に抗議するが何故か飄々としている小兵衛に怒りではなく呆れてしまったのだった。
そしてささやかな宴会が終わり皆が解散すると天狗が言った。
「武闘祭は一週間後じゃ・・・楽しみにしてるぞ〜」
そう言って帰っていく天狗の姿にD飛鳥は付いていけなかった。
「まっ・・・武闘祭には南の爺も来るかもしれんからな参加しても良いんじゃないか?」
「え?」
何やら小兵衛に乗せられているかもしれないD飛鳥なのだが先程小兵衛が言った言葉が気になった。
「この島は人が忘れた物があるか・・・一週間・・・よし!」
南流喧嘩殺法だけではなく人が忘れた物が何かという事を探すことにしたD飛鳥は一週間だけこの島で過ごすことにした。
それから色々やったD飛鳥。
トメさんの畑を手伝ったり、魚市で魚を捌いてみたり、隣のゴロの元に作ったご飯を持って行ったり、近所の子供と遊んだり、時にはみんなに助けられたりと、喧嘩技ではなく交流を
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